政治学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 政治学
科目番号 0312 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 毎回、レジュメを配布します。参考文献は適宜紹介します。
担当教員 鎌田 厚志

到達目標

1、デモクラシーの基本原理・政治概念の基礎知識の習得。
2、デモクラシーおよび政治概念の背景を成す歴史の理解。
3、現代社会の政治的・経済的課題の基礎的な理解。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1政治思想の基礎的な概念の知識。政治思想の基礎的な概念を理解している。政治思想の基礎的な概念を理解していない。
評価項目2政治思想の背景となる歴史の知識。政治思想の背景となる歴史を理解している。政治思想の背景となる歴史を理解していない。
評価項目3現代社会の課題を探究・理解し自ら思考できる。現代社会に問題意識を持ち思考している。現代社会の諸問題に無関心である。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
政治について私たちが考える際に使う概念についての基礎的な知識の習得を目指す。
さらに、それらの概念および私たちを成り立たせている制度や現実の背景にある歴史や思想についての基礎的な理解を目指す。
授業の進め方・方法:
授業は毎回に配布するレジュメを中心に進める。新聞記事などの紹介や、前回授業アンケートの紹介とその中の質問への応答も適宜行う。ミニッツペーパー(授業への質問等を記入する紙)を適宜配布する予定である。
注意点:
定期試験(期末試験)80%、課題レポート10%、毎回の授業アンケートへの取り組み(理解・感想・質問など)10%を目安として評価する。再試験は必要に応じて行う。評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション(講義の進め方・評価方法、政治とは何か) 「政治」に対する多様な考え方があることを理解する。
2週 デモクラシーの歴史・古代ギリシャ 直接民主制・ポリス、プラトン等のデモクラシー批判の理解。
3週 古代ローマ・共和政 デモクラシーと異なる共和政および混合政体の理解。
4週 中世ヨーロッパ  キリスト教共同体の特色の理解。
5週 ルネサンス・マキアヴェリ マキアヴェリの政治思想における力量やstatoの概念の理解。
6週 宗教改革・ルター 宗教改革の歴史の概要の理解。
7週 イングランド内乱・ホッブズ・主権 ホッブズの政治思想の内容(主権等)と背景の概要の理解。
8週 名誉革命・ロック・統治二論 ロックの政治思想の内容(信託等)と背景の概要の理解。
4thQ
9週 ルソー 文明批判と社会契約論 ルソーの政治思想の内容(一般意思等)と背景の概要の理解。
10週 ヒューム 党派・言論の自由・文明社会 18世紀イングランドの歴史とヒューム政治思想の概要の理解。
11週 アメリカ独立・フェデラリスト アメリカ独立と、独立後の憲法制定をめぐる歴史の特徴の理解。
12週 フランス革命・バーク・保守主義 フランス革命の概要と革命を批判したバークの思想の概要の理解。
13週 トクヴィル・ミル トクヴィルやミルの自由主義の政治思想の概要の理解。
14週 日本におけるデモクラシー 明治期以降の日本における西洋政治思想の受容と特徴の概要の理解。
15週 戦後のデモクラシーおよびまとめ 第二次世界大戦後のデモクラシーの概要の理解。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。1
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。1
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。1
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。2
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。2
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
地歴・公民今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。1
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000