数学ⅡA

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 数学ⅡA
科目番号 1152 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 1.田代 嘉宏・難波 完爾 編 新編 高専の数学2(森北出版株式会社)2.田代 嘉宏 編 新編 高専の数学2問題集(第2版)(森北出版株式会社)3.日本数学教育学会高専・大学部会教材研究グループ(TAMS)編集 ドリルと演習シリーズ 微分積分(電気書院)
担当教員 沖田 匡聡

到達目標

1.工学の基本的問題を解決するために必要な数学の知識,計算技術を修得する.
2.工学の基本的問題を解決するために必要な応用能力を修得する.
3.数学の知識および技術等を工学における現象面と関連づけて活用する能力を養う.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数列に関する発展的な問題を解くことができる。数列に関する標準的なな問題を解くことができる。数列に関する標準的な問題を解くことができない。
評価項目2微分に関する発展的な問題を解くことができる。微分に関する標準的な問題を解くことができる。微分に関する標準的な問題を解くことができない。
評価項目3積分に関する発展的な問題を解くことができる。積分に関する標準的な問題を解くことができる。積分に関する標準的な問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
微分・積分,線形代数等を学習するのに必要な基礎事項のうち、一年生で学習できなかった部分を学習し、その後、自然科学、工学を理解するために必要となる、一変数関数の微分・積分概念の理解および初等的な関数の微分・積分の計算能力を養成する。そして、微分・積分の簡単な応用ができるようになること。
授業の進め方・方法:
授業はわかりやすい解説を心がけます.身につけるべき内容が多いので、多くの学生にとっては,早いスピードで授業は進行します.また,講義ではあるが,演習も取り入れながら授業は進めていきます.しかし,授業中の演習だけでは十分な演習量を確保できない.したがって,予習と復習が足りないと,十分な理解と計算力が身に付かない可能性があるので,予習と復習を十分に行ってほしい.また,教科書と同時に購入する問題集等を活用して問題演習を十分に行ってほしい.
注意点:
点数配分:点数配分は中間試験50%、期末試験50%とし、合計得点に半比例して平常点を加算する。平常点は小テスト提出物等である。
評価基準:平均点が60点以上を合格とする。
再試験:前期、後期で一度のみ行う。ただし、居眠りや私語など授業態度の悪い学生に対しては再試験の受験を認めない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数列 数列について理解する
2週 等差数列・等比数列 等差数列・等比数列を理解し和を求める
3週 いろいろな数列 2乗の和、3乗の和の公式を理解する
4週 数学的帰納法 数学的帰納法を使えるようになる
5週 無限数列の極限 無限について学ぶ
6週 無限数列とその和 無限数列の和の考え方を学ぶ。
7週 関数の極限値 関数の極限を理科する
8週 微分係数・導関数 微分係数・導関数の定義を理解する
2ndQ
9週 導関数の計算 導関数を求めることができる
10週 接線と速度 接線と微分の関係を理解する
11週 関数の増加・減少 微分により関数の増減を求める
12週 関数の極大・極小 及び 最大値・最小値 関数の極大・極小及び最大値・最小値を求める
13週 いろいろな変化率 変化率を学び、微分を利用する
14週 関数の極限 関数の極限を求めることができる
15週 関数の連続性 関数の連続性を理解する
16週
後期
3rdQ
1週 積と商の導関数,合成関数とその導関数 関数の積や商の導関数を求めることができる
2週 対数関数・指数関数,三角関数の導関数 対数関数・指数関数・三角関数の導関数を求める
3週 関数の増減と極大・極小 様々な関数のグラフを考え作図する
4週 方程式・不等式への応用 微分を応用し、不等式を解く
5週 接線・法線と近似値 一次近似により近似値を求める
6週 速度・加速度 速度・加速度と微分の関係を理解する
7週 不定積分 不定積分を理解する
8週 不定積分の置換積分法 置換積分法を理解し使うことができる
4thQ
9週 不定積分の部分積分法 部分積分法を学び、使用することができる
10週 いろいろな関数の不定積分 様々な関数の不定積分を求めることができる
11週 定積分 定積分を理解する
12週 定積分の置換積分法 置換積分により定積分の値を求める
13週 定積分の部分積分法 部分積分法により置換積分の値を求める
14週 面積・体積 面積・体積を積分により求める
15週 複素数と複素数平面 複素平面を学び複素数との関係を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。2
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。2
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。2
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。2
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。2
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。2
導関数の定義を理解している。2
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。2
合成関数の導関数を求めることができる。2
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。2
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。2
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。2
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。2
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。2
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。2
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。2
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。2
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。2
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。1
微積分の基本定理を理解している。2
定積分の基本的な計算ができる。2
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。2
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。2
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。2
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力5000003080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000