到達目標
1.文章を的確に読み取り、ありありと感受し、自分なりの判断を持つことができる。
2.他者とのコミュニケーションを図るために、語彙力を身につけ、適切な表現・伝達ができる。
3.情報を収集・整理する能力を身につけ、その情報をもとに報告・論文を作成することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文学作品を正確に豊かに読み味わえる。 | 文学作品を正確に読解できる。 | 文学作品を正確に読解できない。 |
評価項目2 | 自分の理解を適切に表現し、伝達できる。 | 自分の理解を表現し、伝達できる。 | 自身の理解を表現し、伝達できない。 |
評価項目3 | 情報を収集・整理し、報告・論文を作成できる。 | 情報を収集し、まとめることができる。 | 情報を収集し、論文としてまとめることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本語で書かれた文章、特に評論を多く読み、内容の理解、要約文の作成を通して、よりよく思索するための基本的な日本語力を培う。また、相手を意識して、自分の考えを適切に表現・伝達する能力の伸長を目指す。あわせて、言語としての日本語の性格を理解し、ことばによる表現・理解とは何かについての認識を深め、進んで読書する態度を培う。
授業の進め方・方法:
・前期は現代文を中心とした授業を展開する。後期は、文章表現法の基礎を学び、小論文作成を最終的な目標とする。
・現代文の授業では、予め本文をよく読んで授業を受けることが望ましい。また、内容の理解と共に、原文を声に出して読み、日本語のもつ美しいリズムに慣れ親しんでほしい。
注意点:
評価方法は次のとおりである
・満点を100点とし、60点以上の者を合格とする。
・中間試験(もしくはレポート)40%、期末試験40%、授業態度・課題等20%を目安として評価する。
・出席状況や課題などの提出状況、受講態度などを考慮し、必要と認めた場合、再試験の実施や課題などの再提出を課す。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
現代文編: 評論一「言葉を理解する」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開を把握する。
|
2週 |
現代文編: 評論一「言葉を理解する」ほか |
難解な用語について調べ、論旨を正確に捉える。
|
3週 |
現代文編: 評論一「言葉を理解する」ほか |
論旨を客観的に理解し、要約文を作成する。
|
4週 |
現代文編: 小説一「博士の愛した数式」ほか |
人の機微についての細かい描写に注目し、登場人物の背景や現在の状況を把握する。
|
5週 |
現代文編: 小説一「博士の愛した数式」ほか |
登場人物たちがどのように変化し、関係性を築いていくのか、グループで話し合いをしながら理解を深める。
|
6週 |
現代文編: 評論二「小説とは何か」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開を把握する。
|
7週 |
現代文編: 評論二「小説とは何か」ほか |
著者の考える「小説」の論旨を正確に理解し、要約文を作成する。
|
8週 |
現代文編: 小説二「舞踏会」ほか |
明治時代の社会情勢や文化を把握した上で、作品世界に反映させて読む。
|
2ndQ |
9週 |
現代文編: 小説二「舞踏会」ほか |
登場人物それぞれの心情についてグループワークで理解を深め、精確な把握へとつなげる。
|
10週 |
現代文編: 小説二「舞踏会」ほか |
疑問点や、登場人物に関する気づきについて考察をし、小論文を作成する。
|
11週 |
現代文編: 評論三「「世間」とは何か」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開を把握する。
|
12週 |
現代文編: 評論三「「世間」とは何か」ほか |
論旨を客観的に理解し、要約文を作成する。
|
13週 |
現代文編: 評論三「「世間」とは何か」ほか |
論旨を理解した上で、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を述べることができる。
|
14週 |
現代文編: 詩「わたしが一番きれいだったとき」ほか |
戦後詩歌に描かれたドラマを味わい、小説と詩歌の魅力の違いを理解する。
|
15週 |
現代文編: 詩「わたしが一番きれいだったとき」ほか |
作品を読み味わい、観賞文を作成できる。また、成立背景を学ぶことで、詩歌への理解を深める。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
文章表現編: さまざまな文章を知る |
文章にはどのような種類があるか理解する。また、文章表現の基礎知識を習得する。
|
2週 |
文章表現編: インターネットの利用上の注意 |
情報リテラシーについて知識を得ることで、身の回りのコミュニケーションツールを適切に利用できる。
|
3週 |
文章表現編: 実用的な文章を書く(メール) |
件名、宛名、要件等について参考例を使用ながら作成することができる。
|
4週 |
文章表現編: 実用的な文章を書く(添え状) |
敬称や敬語について理解する。添え状の用途を把握した上で、さまざまなバリエーションを作成する。
|
5週 |
文章表現編: 実用的な文章を書く(手紙) |
手紙文の構成(「前文」「主文」「末文」「後付」)を理解し、作成することができる。
|
6週 |
文章表現編: 文章の構造を考える(要約1) |
論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
|
7週 |
文章表現編: 文章の構造を考える(要約2) |
論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
|
8週 |
文章表現編: 論理的な文章を読解する1 |
論理的な文章の論旨について、その構造をとらえ拠の妥当性を検討できる。
|
4thQ |
9週 |
文章表現編: 論理的な文章を読解する2 |
論理的な文章の論旨について、その構造・展開をとらえ、自分の意見を述べることができる。
|
10週 |
文章表現編: 小論文の書き方1 |
印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。収集した情報を選別し、目的に応じた整理を行うことができる。
|
11週 |
文章表現編: 小論文の書き方2 |
小論文のテーマを見つけ、収集した情報からテーマを深める。また、小論文の構造を理解する。
|
12週 |
文章表現編: 小論文の書き方3 |
グループ内で、それぞれの小論文のテーマを検討し、批評する。他者の意見を踏まえて、さらに自分のついて検討する。
|
13週 |
文章表現編: 小論文の書き方4
|
論文の構造を的確に示しながら、小論文を作成する。
|
14週 |
文章表現編: 小論文の書き方5 |
論文の構造を的確に示しながら、小論文を作成する。
|
15週 |
文章表現編: 小論文の書き方6 |
各自が執筆した小論文を相互に読み合い、批評し合う。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | | | | | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 85 |
専門的能力 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |