プログラミングⅢ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 プログラミングⅢ
科目番号 1244 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新訂 新C言語入門 シニア編,SBクリエイティブ
担当教員 加藤 直孝

到達目標

1.C言語のポインタを使いこなすことができる
2.C言語で,適切なプログラム間のインターフェースを決めることができる.
3.Linuxのシステムプログラミングの初歩の初歩を理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語の復習課題を独力で解くことができるC言語の復習課題を友達等の助けのもとでプログラムを作成できるプログラムを適切に分割できない.
評価項目2C言語の構造体を使って,データの操作ができるC言語の構造体を使ったデータの操作をするプログラムが理解できる場当たり的なインターフェースを作る.
評価項目3Linuxシステムプログラミングとは何かを理解できるLinuxシステムプログラミングの初歩の初歩を理解できるLinked List等が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では,1年,2年生で学んだC言語の知識を基に,実験プログラムを走らせながら,1,2年生で学んだことを再度確認する.また,同時にC言語を用いて,グループでプログラムを企画,設計,作成し,最後に発表を行う.また,時間の許す限り,Linux/Unixシステムプログラミングについて,プログラムを動かしなら解説を行う.
授業の進め方・方法:
毎回,1,2年生で学んだことを復習する簡単な実験プログラムを走らせ,C言語の理解を深める.1,2年の復習であるC言語の学習では,毎回課題を出す.同時に,Linux/Unixシステムプログラミングを知るために,実際にVM(Virtual Machine)上のLinux OSを動かしながら,システムプログラミングの初歩の初歩を学習する.授業ではVM(Virtual Machine)上のLinuxを用いる.
注意点:
教科書:新訂 新C言語入門 シニア編,林晴比古,SBクリエイティブ
参考書:(改訂新版)C言語入門書の次に読む本,坂井弘亮,技術評論社
GNU Make 第3版,Robert Mecklenburg (著), 矢吹 道郎 (監訳) ,オライリージャパン 
評価方法詳細:
定期試験 30%,課題等その他 70% を目安として評価する. 60点以上を合格とする.再試は行わない.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション:学習や開発に必要なPC環境に関する説明など. 必要な環境を理解すること.
2週 PC環境の設定について VM上にLinuxをインストールできる.
3週 以後10週まで,1,2年生で学んだC言語の復習を行いながら,Linux/Unixのシステムプログラミングを学ぶ.
C言語の復習(1)
C言語の理解を深める(1)
4週 C言語の復習(2)
システムプログラムとは何か.
C言語の理解を深める(2)
システムプログラムとは何かを理解する.
5週 C言語の復習(3)
ユーザーの視点から見たLinux
C言語の理解を深める(3)
ユーザーの視点から見たLinuxを理解する
6週 C言語の復習(4)
大きな視点から見たLinux
C言語の理解を深める(4)
ユーザーとプログラムの結びつきを理解する
7週 C言語の復習(5)
moreプログラムを自作する(1)
C言語の理解を深める(5)
自作moreプログラムを理解する(1).
8週 C言語の復習(6)
moreプログラムを自作する(2)
C言語の理解を深める(6)
自作moreプログラムを理解する(2).
2ndQ
9週 C言語の復習(7)
lsのマニュアルを読む
C言語の理解を深める(7)
lsコマンドを理解する
10週 C言語の復習(8)
lsコマンドの仕組み
C言語の理解を深める(8)
lsコマンドの仕組みを理解する
11週 C言語の復習(9)
lsコマンドを自作する
C言語の理解を深める(9)
lsコマンドを自作実行できる
12週 プログラム作品発表会(1) プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
13週 プログラム作品発表会(2) プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
14週 プログラム作品発表会(予備)  プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
数値計算の基礎が理解できる2
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。2
データの型とデータ構造が理解できる2
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。2
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合302000050100
基礎的能力0200005070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000