電気電子基礎実験

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気電子基礎実験
科目番号 1248 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 教材:実験テキスト(プリントを配布)LabVIEW及び関連機器
担当教員 平川 靖之,ウリントヤ ,村上 秀樹

到達目標

1.電気・電子回路の理論を説明できる。
2.安全に対して注意を払いながら実験を遂行できる。
3.実験により得られたデータを、他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気・電子回路の理論を説明でき、その知識を実際に活用できる。電気・電子回路の理論を説明できる。 電気・電子回路の理論を説明できない。
評価項目2安全に対して注意を払いながら実験を遂行でき、改善案などが提案できる。安全に対して注意を払いながら実験を遂行できる。安全に対して注意を払いながら実験を遂行できない。
評価項目3実験により得られたデータを、他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を説明でき、また実験データより、実験方法等の誤りを指摘できる。実験により得られたデータを、他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を説明できる。実験により得られたデータを、他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気回路、電子回路は電気電子工学の様々な科目の内容を理解する上で重要な科目である。本実験では、3年次までに座学で学ぶ直流・交流回路やディジタル電子回路に関する実験を行う。また、4年次で学ぶ半導体素子に関する実験を予習をかねて行う。実験により、実際の現象と理論の相違点を確認したり、報告書作成を習熟することを目的とする。
授業の進め方・方法:
クラスを12班に分け、一斉に共通の項目または班ごとに異なる項目を取り上げてすべての実験・演習を実施する。
報告書は1人1部作成する。報告書は実験日の次の週に、出席を取った後に提出する。不完全な報告書については、再実験とする場合もある。実験前の予習を必ず行い、データの記録、まとめ及び考察など報告書は必要な内容を分かり易く充実したものとすること。
関連科目 電気回路Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、ディジタル電子回路、アナログ電子回路、電気機器実験
注意点:
60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、実験における安全教育  実験における安全についての知識を身につける。 
2週 テスタの原理とテスタによる各種測定(直流回路、分流器、倍率器、LED)  テスタの原理とテスタによる各種測定(直流回路、分流器、倍率器、LED) の原理
を理解し、精度の高い測定方法を身につける。
3週 コンピュータを使用する計測システムの基礎と半導体特性計測   LabViewを使った自動計測システムを構築する。
4週 シミュレータによる組合せ論理回路の動作検証 最適化された組合せ論理回路を設計し、シミュレータによる動作検証ができる。
5週 汎用ロジックICによる論理回路の設計   汎用ロジックICによる論理回路の設計 製作できる。
6週 順序回路と記憶回路の基礎   順序回路と記憶回路の基礎 を身につける。
7週 オシロスコープの原理と波形観測(各種測定、発振器、正弦波、実効値、位相測定)  オシロスコープを用いて、各種測定ができる。
8週 重ね合わせの理、テブナンの定理 重ね合わせの理、テブナンの定理を実際の回路で確認し、原理を理解する。
4thQ
9週 ブリッジ回路  ホイートストンブリッジ回路の原理を理解し、測定できる。
10週 X-Yレコーダによる半導体の特性測定   各種ダイオードの特性をX-Yレコーダ測定 し、ダイオードの特性を理解する。
11週 単相交流回路の電力測定  三電圧計法により電力を測定し、力率を求めることができる。
12週 演算増幅器とその基本回路特性測定  
13
演算増幅器とその基本回路特性測定  
オペアンプを用いた増幅回路を作成し、特性を測定し、動作原理を理解する。
13週 トランジスタの静特性測定  バイポーラのトランジスタによるエミッタ接地回路の特性を測定し、回路の基礎を理解できる。
14週 電気回路(直流回路、交流回路)に関する演習  電気回路(直流回路、交流回路)に関する理解を深める。
15週 実験に関連する演習、再実験、報告書の整理  実験に関連する演習、再実験、報告書の整理をする。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3後2
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3後2,後4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3後1,後2,後4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後1,後3,後5
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3後5
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3後5
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3後11
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。2後9
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3後6
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2後1
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。3後8
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。2後8
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。3後10,後13
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3後12
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3後4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000