到達目標
1.現代社会を生きていくために有益な地理学・文化人類学的な知識と視点を身につける。(地理は暗記科目ではない!)。
2.世界および日本の地理的事象と社会文化的多様性を認識し、グローバルな感性を身につける。
3.現代社会の諸問題を解決にみちびく糸口となるような、実践的思考、行動力、発言力を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 現代社会の諸問題を地理学的に把握できている。 | 現代社会の諸問題をおぼろげながらも地理学的に把握できている。 | 現代社会の諸問題を地理学的に把握できていない。 |
評価項目2 | グローバルとローカルが融合したグローカル的視点を把握し、多様性を認める。 | グローバルな視点をある程度持ちうるが限定的である。 | グローバルな視点を持ち合わせていない。 |
評価項目3 | 地理学的感覚と現代社会の諸問題とをリンクして把握している。 | 地理学的感覚と現代社会の諸問題とのリンクした把握が限定的である。 | 地理学的感覚と現代社会の諸問題との把握がばらばらである。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
グローバルな現代社会を生きるための地理学
地理はグローバル社会を理解する上で最適な科目です。みなさん方が社会に出てから必要となる、社会的な基礎知識としての地理について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。この講義では主に人文地理学とその周辺学問を通じて、社会や文化の多様性や現代社会の諸問題に対するものの見方・基礎知識・問題解決への実践的思考力を身につけていきたいと思います。
授業の進め方・方法:
講義を中心としますが、内容によっては演習、フィールドワーク、ワークショップ、発表などを導入します。地図帳は随時使います。新聞やニュースは毎日批判的に読み・視聴してください。「受身」の授業態度では不充分です。課題・宿題を与えることがあるので、準備して講義に臨んでください。わからないことは積極的に講師にきいてください。 なお、感染症の流行状況等により、オンライン講義/対面/ワークショップ実践型グループ演習の実施や限定回のみ講義内容を変更することがあります。
注意点:
私語、劣悪な授業態度については聴きたい人の迷惑になるので厳禁、大幅減点の対象とします。
指示された以外のスマートホンや携帯電話等操作、漫画等も当然厳禁です(文系科目だからといってナメないこと)。
積極的に授業に参加してもらうため、毎回授業終了時に出席調査を兼ねて質問・感想を書いてもらいます。
評価については、レポート(前期末レポート+後期末レポート)÷2として評価します(受講態度や発表等による加減点あり)。
評価基準:上記採点法で60点以上を合格とします。なお、再試験は特別な事情がある場合を除き、行いません。
次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
年間の地理の講義の概要・進め方・注意点を把握する
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2週 |
「地理」とは何か?その1 |
「地理」および「地理学」の概念がわかる
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3週 |
「地理」とは何か?その2(地理学史) |
地理学の歴史の一端を知る
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4週 |
「地理」とは何か?その3(地理学史) |
地理学の歴史の一端を知る
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5週 |
地図についてその1 |
地図による地理学的空間把握を理解する
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6週 |
地図についてその2 |
地図の目的・種類・図法等を理解する。現代ではGIS等の電子的情報が積極活用されていることを理解する。
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7週 |
地図についてその3 |
GISの概念や利用のされかた、利用の仕方を理解する。
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8週 |
社会と文化について |
教科や科目名としてではなく、人文社会科学的な意味での社会概念・文化概念を把握する。
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2ndQ |
9週 |
地域について |
地理学上重要な概念としての地域について、主体による空間把握やその範囲と関連づけて考える。
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10週 |
地域の単位 |
地域の単位を国家だけでなく、民族集団・エスニシティなど国家をまたがる地域やコミュニティ的な地域社会といったものを考える
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11週 |
民族集団・エスニシティについて |
民族集団やエスニシティの概念を把握し、我々の生活の中にもそのような状況が存在することを把握する。
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12週 |
文化相対主義について |
社会や文化をとらえる際の基本的視点としての文化相対主義について把握する。
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13週 |
民族集団と多文化共生その1 |
民族集団とエスニックマイノリティの状況から、多文化共生を考える。
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14週 |
民族集団と多文化共生その2 |
民族集団とエスニックマイノリティの状況から、多文化共生を考える。
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15週 |
まとめ |
前期講義を総合的に把握する。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
グローバリゼーションについて |
グローバリゼーションについて、その事象の多様性とローカルな市民生活に浸透していることを把握する。
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2週 |
観光・ツーリズムその1 |
観光を地理学的に把握する。
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3週 |
観光・ツーリズムその2 |
観光を地理学的に把握する。
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4週 |
グローバリゼーションと観光その1 |
海外旅行・フィールドワーク写真を閲覧し、その中からグローバリゼーションの諸相を把握する。
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5週 |
グローバリゼーションと観光その2 |
海外旅行・フィールドワーク写真を閲覧し、その中からグローバリゼーションの諸相を把握する。
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6週 |
グローバリゼーションと観光その3 |
海外旅行・フィールドワーク写真を閲覧し、その中からグローバリゼーションの諸相を把握する。
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7週 |
グローバリゼーションと観光その4 |
海外旅行・フィールドワーク写真を閲覧し、その中からグローバリゼーションの諸相を把握する。
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8週 |
社会調査(特にフィールドワーク)とワークショップについて |
社会をより積極的に知るため手法としてのフィールドワークとより積極的に運営するための手法としてのワークショップとは何か把握する。
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4thQ |
9週 |
フィールドワークの手法その1 |
社会をより積極的に知るため手法としてのフィールドワークについてその手法を把握・実践する
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10週 |
フィールドワークの手法その2 |
社会をより積極的に知るため手法としてのフィールドワークについてその手法を把握・実践する
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11週 |
ワークショップの手法その1 |
社会をより積極的に知り・運営するための手法としてのワークショップについてその手法を把握・実践する
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12週 |
ワークショップの手法その2 |
社会をより積極的に知り・運営するための手法としてのワークショップについてその手法を把握・実践する
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13週 |
地域で地域を考えるー炭鉱社会その1- |
地理学的視点としての地域というテーマでグローバルかつローカルな地域社会問題解決について考える(事例は福岡県の炭鉱)。
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14週 |
地域で地域を考えるー炭鉱社会その2- |
地理学的視点としての地域というテーマでグローバルかつローカルな地域社会問題解決について考える(事例は福岡県の炭鉱)。
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15週 |
まとめ |
年間講義を総合的に把握する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。 | 3 | |
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。 | 3 | |
評価割合
| レポート | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |