概要:
一年生で学習した様々な関数を基に、一変数関数の微分・積分を学ぶ。これは、自然科学、工学を理解するために必要となる重要な内容である。極限や一変数関数の微分・積分概念の理解および初等的な関数の微分・積分の計算能力を養成する。そして、微分・積分を使った様々な問題を解決できるようになることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿った分かりやすい講義を目指す。1年生で学んだことを踏まえた内容であり、また極限の概念など、より抽象的で高度な数学を学ぶことになる。イメージをつかんで内容を理解すること、学んだことを応用して問題を解決することを心掛けてほしい。
授業を実りあるものにするために、数学に興味を持って、前向きに受講することを期待する。
前後期の第8週と第15週以外の各週に小テストを行う.
注意点:
【評価方法】
■1stQの評価方法
(定期試験100点満点)×0.5+(小テスト50点満点)の合計100点で評価する.
■2ndQの評価方法
{(定期試験100点満点)×0.5+(小テスト50点満点)}×0.5+(1stQの評価点)×0.5の合計100点で評価する.
■3rdQの評価方法
(定期試験100点満点)×0.5+(小テスト50点満点)の合計100点で評価する.
■4thQの評価方法
{(定期試験100点満点)×0.5+(小テスト50点満点)}×0.25+(3rdQの評価点)×0.25+(前期の評価点)×0.5の合計100点で評価する.
4thQの評価点で60点以上を合格とする.
【定期試験の注意点】
・すべての定期試験で再試験は行わない.
・追試験の追試験は行わない.各定期試験前に、追試日および追試験を公欠により欠席する場合の対応について連絡をする.
【小テストの注意点】
・小テストは授業の最初に行う.
・小テストを公欠により受験しなかった場合、その小テストは評価に加味しない.
・小テスト予定日が遠隔授業となった場合,対面授業に戻るまで延期する.
・小テストの評価点は,(努力点3点)+(小テストの点数)×0.7の10点満点で評価する.出席と欠席では、小テストの点数が同じ0点であっても評価点は異なることに注意する.
・小テストの評価点は,各クォーターの成績評価時に50点満点に換算する.
・各クォーターで1回の課題を出し,小テストの評価点に最大で10点を加える.
【それ以外の注意点】
・授業中に食べ物を食べることを禁止とする.
・教員の説明中の私語は禁止とする.
・各自,欠席・遅刻・早退回数に注意する.
・自分の点数管理は、各自で行うこと.(例:前期30点の場合、後期で90点を取らなければならない等の計算)
・救済措置等は、一切行わない.
・以下の授業計画は,予定であり変更が生じる場合がある.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
数列 |
数列の概念を理解している。
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2週 |
等差数列・等比数列 |
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。
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3週 |
いろいろな数列 |
総和記号を用いた基本的な数列の和を計算することができる。
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4週 |
数学的帰納法 |
数学的帰納法を用いた命題の証明ができる。
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5週 |
無限数列の極限 |
いろいろな数列の極限を求めることができる(不定形の意味も理解している)。
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6週 |
無限数列とその和 |
無限等比級数等の基本的な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。
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7週 |
関数の極限値・微分係数・導関数 |
いろいろな関数の極限を求めることができる。 微分係数の意味を理解し、求めることができる。 導関数の定義を理解している。
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8週 |
問題演習1 |
前期第1週目から第7週目までの復習をして、定着させる。
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2ndQ |
9週 |
導関数の計算(I) |
和・差と定数倍の導関数の公式を使うことができる。
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10週 |
接線と速度 |
基本的な関数の接線の方程式を求めることができる。
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11週 |
関数の極大・極小 |
関数の増減表をかいて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。
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12週 |
関数の極大・極小 及び 最大値・最小値 |
関数の最大値・最小値を求めることができる。
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13週 |
いろいろな変化率 |
導関数を用いて、様々な変化率を求めることができる。
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14週 |
関数の極限・関数の連続性 |
いろいろな関数の極限を求めることができる。 中間値の定理や、微分可能性との関係を理解している。
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15週 |
問題演習2 |
前期第9週目から第14週目までの復習をして、定着させる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
導関数の計算(II) |
積・商の導関数の公式を使うことができる。 合成関数の導関数を求めることができる。
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2週 |
対数関数・指数関数の導関数 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。
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3週 |
三角関数の導関数 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。
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4週 |
関数の増減と極大・極小 |
関数の増減表をかいて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 関数の最大値・最小値を求めることができる。
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5週 |
方程式・不等式への応用 |
関数の増減を用いて、方程式の実数解の個数や不等式の証明をすることができる。
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6週 |
接線・法線と近似値 |
基本的な関数の接線の方程式を求めることができる。
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7週 |
速度・加速度 |
導関数を用いて、速度や加速度を求めることができる。
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8週 |
問題演習3 |
後期第1週目から第7週目までの復習をして、定着させる。
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4thQ |
9週 |
不定積分 不定積分の置換積分法 |
不定積分の定義を理解している。 置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。
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10週 |
不定積分の部分積分法 いろいろな関数の不定積分 |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。 分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。
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11週 |
定積分 |
微積分の基本定理を理解している。 定積分の基本的な計算ができる。
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12週 |
定積分の置換積分法・部分積分法 |
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。 分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。
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13週 |
面積・体積 |
基本的な図形の面積および回転体の体積を求めることができる。
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14週 |
複素数と複素数平面 |
複素数平面により複素数を図形的に理解する。
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15週 |
問題演習4 |
後期第9週目から第14週目までの復習をして、定着させる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。 | 3 | 前1,前2 |
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。 | 3 | 前3 |
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 3 | 前5 |
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。 | 3 | 前6 |
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。 | 3 | 前7,前14 |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 3 | 前8 |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 3 | 後1 |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 3 | 後1 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 3 | 後2,後3 |
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 3 | 前11,後4 |
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 3 | 前12,後4 |
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。 | 3 | 前10,後6 |
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。 | 3 | 後8 |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。 | 3 | 後9,後10 |
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。 | 3 | |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。 | 3 | 後11,後13,後14 |
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。 | 3 | 後15 |
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。 | 3 | 後15 |
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。 | 3 | |