概要:
メカトロ系エンジニアが経験する機械加工、電気回路製作、プログラミング、組立てに関する内容を実習し、適切に対応する能力を養う。
制御の起源であるワットのガバナの原理を理解する。
実務経験のある教員による授業活用:この科目は、企業で機械加工、電気回路製作を担当していた教員の経験を活かし、実習を構成し、演習を行うものである。
授業の進め方・方法:
1クラスを12班に編成し、機械加工4回+予備1回、電気回路製作およびプログラミング4回+予備1回、組立て2回+予備2回の授業で、ガバナ製作キットを完成させる。
機械工作工場で作業を行う場合は、作業服を着用する。危険な作業もあるので、各授業の安全指導を十分に理解すること。
注意点:
工作評価点、回路製作評価点、動作評価点、工場見学点の合計100点満点で評価し、60点以上を合格とする。
工作評価点と回路製作評価点は各30点満点で評価する。動作評価点は、ガバナが正常に動作すれば40点、動作しなければ25点とする。
シラバスの内容を確認し、シラバスに記載されている次回の実習内容の専門用語を調べておくこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
安全上の注意、実施方法説明および注意事項、分解作業 |
以降の実習における安全上の注意点を理解する。 昨年度の完成品を指定された器具を用いて分解できる。
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2週 |
機械工作法(旋盤、ノギス) |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。
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3週 |
機械工作法(フライス盤、エンドミル) |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。
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4週 |
機械工作法(ボール盤、タップ、ダイス、弓のこ、やすり、けがき) |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 その他の指定された工作器具を使用できる。
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5週 |
機械工作法予備作業 |
与えられた機械工作作業を完成させる。
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6週 |
電気回路製作(コネクタ製作) |
指定された電気回路製作器具を用いて指定部品の加工ができる。
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7週 |
電気回路製作(半田付け作業1) |
指定された電気回路製作器具を用いて指定部品の加工ができる。
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8週 |
電気回路製作(半田付け作業2) |
指定された電気回路製作器具を用いて指定部品の加工ができる。
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2ndQ |
9週 |
プログラミング(PICプログラム入力) |
プログラムを実行するための手順を理解でき、PICにプログラム書き込みできる。
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10週 |
電気回路製作予備作業 |
与えられた電気回路製作およびPICへのプログラム書き込みを完成させる。
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11週 |
機械工作法、電気回路製作予備 |
与えられた機械工作作業、電気回路製作およびPICへのプログラム書き込みを完成させる。
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12週 |
組立作業1 |
図面及び手順書に基づき加工した部品の組み立てを行うことができる。
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13週 |
組立作業2、動作確認 |
図面及び手順書に基づき加工した部品の組み立てを行い、動作確認ができる。
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14週 |
組立作業予備 |
図面及び手順書に基づき加工した部品の組み立てを行い、動作確認ができる。
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15週 |
プログラミング(PI制御プログラム入力) |
ガバナをPI制御で実行するプログラムを入力し、動作確認ができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前1 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前1 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前1 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 1 | 前2,前3,前4,前12,前13 |
線の種類と用途を説明できる。 | 1 | 前2,前3,前4,前12,前13 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 1 | 前2,前3,前4,前12,前13 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 1 | 前4,前12,前13 |
機械設計 | ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。 | 2 | 前4,前12,前13 |
工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前2 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前3 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前4 |
情報処理 | プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。 | 3 | 前9,前15 |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |