概要:
言語は、その民族が、長い期間をかけて創り上げてきた、独自性のある文化である。それ故に、日本人を育んで来た地下水脈としての古典を読むことの意義ははかり知れない。この観点を導きの糸に、今日まで読み継がれて来た古文・漢文をじっくりと読み、文章そのものに親しむとともに、作品が喚起して止まない人間理解に学びながら、自己のありかたを省みる貴重な契機ともしたい。
授業の進め方・方法:
・あらかじめ本文をよく読んで授業を受けることが望ましい。
・内容の理解と共に、原文を声に出して読み、日本語のもつ美しいリズムに慣れ親しんでほしい。
・いつも座右に古語・漢和辞典を備えて、不明な語句に出会ったらそのつど引いて、確認する習慣をつけること。
注意点:
評価方法は次のとおりである
・総合成績は満点を100点とし、60点以上の者を合格とする。
・定期試験(前期・後期のそれぞれの期末試験)の平均点を総合成績とする。
・願などが提出され必要が生じた場合は再試験を行う(都合により課題にする場合も有りうる)。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古文 説話 『十訓抄』「博雅の三位と鬼の笛」など |
説話文学の面白さや、そこに込められた古代人の世界観・人生観などを理解する。
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2週 |
古文 説話 『十訓抄』「博雅の三位と鬼の笛」など |
説話文学の面白さや、そこに込められた古代人の世界観・人生観などを理解する。
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3週 |
古文 歴史物語 『大鏡』「花山天皇の退位」など |
歴史物語という作品の特殊性や、歴史的事実と「物語」の距離、さらにそこから読み取れる民衆の願望などについての理解を深める。
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4週 |
古文 歴史物語 『大鏡』「花山天皇の退位」など |
歴史物語という作品の特殊性や、歴史的事実と「物語」の距離、さらにそこから読み取れる民衆の願望などについての理解を深める。
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5週 |
漢文 逸話『西京雑記』「王昭君」など |
漢文という形で語られる「逸話」や「故事」の面白さについて理解を深める。
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6週 |
漢文 小説 『捜神記』「死友」など |
漢文で語られる「小説」の面白さに触れ、現代人が考える「小説」との距離についても理解する。
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7週 |
漢文 小説 『捜神記』「死友」など |
漢文で語られる「小説」の面白さに触れ、現代人が考える「小説」との距離についても理解する。
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8週 |
古文 物語 『源氏物語』「光源氏誕生」など |
『源氏物語』の世界に触れることから、平安時代の人々の美意識や理想について理解をしていく。
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2ndQ |
9週 |
古文 物語 『源氏物語』「光源氏誕生」など |
『源氏物語』の世界に触れることから、平安時代の人々の美意識や理想について理解をしていく。
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10週 |
古文 物語 『源氏物語』「光源氏誕生」など |
『源氏物語』の世界に触れることから、平安時代の人々の美意識や理想について理解をしていく。
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11週 |
古文 万葉集・和歌・歌謡 『万葉集』など |
日本の和歌文学の起源から発展を辿ると同時に、古代人の美意識や感情についても理解を深める。
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12週 |
古文 万葉集・和歌・歌謡 『万葉集』など |
日本の和歌文学の起源から発展を辿ると同時に、古代人の美意識や感情についても理解を深める。
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13週 |
漢文 史話・史伝『史記』「鴻門之会」など |
中国古代の史伝の面白さに触れ、勇壮かつ壮大なスケールで展開される物語の世界を理解する。
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14週 |
漢文 史話・史伝『史記』「鴻門之会」など |
中国古代の史伝の面白さに触れ、勇壮かつ壮大なスケールで展開される物語の世界を理解する。
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15週 |
漢文 史話・史伝『史記』「鴻門之会」など |
中国古代の史伝の面白さに触れ、勇壮かつ壮大なスケールで展開される物語の世界を理解する。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
古文 評論 『無名草子』など |
日本文学の中の「評論」というジャンルの存在について認識し、その独自の魅力を理解する。
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2週 |
古文 評論 『無名草子』など |
日本文学の中の「評論」というジャンルの存在について認識し、その独自の魅力を理解する。
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3週 |
古文 評論 『無名草子』など |
日本文学の中の「評論」というジャンルの存在について認識し、その独自の魅力を理解する。
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4週 |
古文 伝承 『古事記』「須佐之男命の大蛇退治」など |
上古日本人の語り伝えてきた神話伝承の面白さに触れ、そこに込められた古代人の心情についても理解する。
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5週 |
古文 伝承 『古事記』「須佐之男命の大蛇退治」など |
上古日本人の語り伝えてきた神話伝承の面白さに触れ、そこに込められた古代人の心情についても理解する。
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6週 |
漢文 詩 『詩経』など |
上古中国人の素朴な詩や歌謡に込められた心情を理解し、その後の漢詩の発展についても学ぶ。
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7週 |
漢文 詩 『詩経』など |
上古中国人の素朴な詩や歌謡に込められた心情を理解し、その後の漢詩の発展についても学ぶ。
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8週 |
漢文 思想 『孟子』など |
中国古代思想の中の、現代にも通じる普遍的な要素について理解をする。
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4thQ |
9週 |
漢文 思想 『孟子』など |
中国古代思想の中の、現代にも通じる普遍的な要素について理解をする。
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10週 |
古文 近世小説 『世間胸算用』など |
近世小説の独特の世界観や、そこに込められた「人情」について理解をする。
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11週 |
古文 近世小説 『世間胸算用』など |
近世小説の独特の世界観や、そこに込められた「人情」について理解をする。
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12週 |
古文 近世小説 『世間胸算用』など |
近世小説の独特の世界観や、そこに込められた「人情」について理解をする。
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13週 |
漢文 日本漢詩文 菅原道真など |
日本人が漢詩文という形式でどのような心情を表現してきたかを辿り、「日本漢詩文」も日本文学の重要な一領域であることを理解する。
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14週 |
漢文 日本漢詩文 菅原道真など |
日本人が漢詩文という形式でどのような心情を表現してきたかを辿り、「日本漢詩文」も日本文学の重要な一領域であることを理解する。
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15週 |
漢文 日本漢詩文 菅原道真など |
日本人が漢詩文という形式でどのような心情を表現してきたかを辿り、「日本漢詩文」も日本文学の重要な一領域であることを理解する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |