プログラミング3

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 プログラミング3
科目番号 3S14 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:配布資料 参考書:田中敏幸 「C言語プログラミング入門」(コロナ社)
担当教員 丸山 延康,古賀 裕章

到達目標

1. アルゴリズムの概念を説明できる。
2. ソフトウェアの作成 与えられた簡単な問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。
3. 分割コンパイルやデバッガを利用することができる。
4. ファイル入出力や構造体を利用したプログラムを書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルゴリズムの利点や欠点の説明ができる。アルゴリズムの概念を説明できる。アルゴリズムの概念を説明できない。
評価項目2作ったプログラムの説明ができる。プログラムの記述ができる。プログラムの記述ができない。
評価項目3状況に応じて分割コンパイルのためのmakefileの修正ができる。分割コンパイルができ、デバッグ作業ができる。分割コンパイルができない。
評価項目4独自の構造体を宣言し、それを用いたプログラムを書くことができる。ファイル入出力や構造体を用いる応用演習が達成できる。ファイル入出力や構造体を用いる応用演習が達成できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C言語は、高水準言語でありながら、アセンブリ言語に近い自由度を持った記述が可能なプログラミング言語である。そのため、産業界において最も広く普及している。本授業では、本科2年科目であるプログラミングⅡに引き続き、データの入出力や構造体を用いた簡単なソフトウェアの作成を通してソフトウェアの開発工程を学習する。
授業の進め方・方法:
参考図書、配布プリントなどを用いた講義を行う。授業の形態は、講義と演習を進行状況に合わせて交互に行う。授業中の演習において、度々、前年度までに講義された内容が現れると考えられる。その際、復習を兼ねた説明を行う場合もあるが、基本的には予習または復習による自学自習の機会と認識し、講義を受けることを推奨する。講義全体における最終課題として、2分木とファイル入出力を用いた英単語辞書の作成を行い、レポート課題とする。
注意点:
授業の前に配布資料を予習し、演習内容や用語の意味等を理解しておくこと。
点数分配:中間試験40%、期末試験40%、レポート課題20%とする。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試験を行う。再試験は60点を最大とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 復習(繰り返し文、配列、ポインタ、関数、構造体など) 繰り返し文、配列、ポインタ、関数、構造体を応用できる。
2週 単語辞書プログラムの設計概要 単語辞書プログラムの設計を理解でき、作成できる。
3週 構造体の宣言 構造体の宣言を理解できる。
4週 構造体の配列、構造体の制御 構造体の配列、構造体の制御を理解でき、応用できる。
5週 ファイルからのデータ読み込み ファイルからのデータ読み込みを理解でき、プログラムを作成できる。
6週 ファイルへのデータ書き出し ファイルからのデータ書き出しを理解でき、プログラムを作成できる。
7週 連結リストの構造体定義 連結リストに使用する構造体を正しく定義できる。
8週 連結リストの機能・構造 連結リストの機能・構造を理解できる。
2ndQ
9週 連結リストの作成 連結リストのプログラムを作成できる。
10週 連結リストにおける要素の探索 連結リストにおける要素の探索プログラムを作成できる。
11週 2分木の木構造 2分木の木構造を理解できる。
12週 2分木のデータ構造の定義 2分木における構造体を定義できる。
13週 2分木への要素の追加、2分木の探索 2分木への要素を追加するプログラム、2分木の探索プログラムを作成できる。
14週 2分木における機能の統合 2分木における各々の機能を統合するプログラムを作成できる。
15週 課題復習、演習課題 これまでの課題を復習し、理解・説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
変数の概念を説明できる。3
データ型の概念を説明できる。3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000