計算機ネットワーク

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 計算機ネットワーク
科目番号 3S18 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:竹下他 共著,マスタリングTCP/IP 入門編,オーム社
担当教員 松島 宏典

到達目標

1.ネットワーク基礎,TCP/IP基礎の概要について理解し,説明できる。
2.OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できる。
3.各プロトコルについて理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワーク基礎,TCP/IP基礎の概要について理解し,的確に説明できる。ネットワーク基礎,TCP/IP基礎の概要について理解し,説明できる。ネットワーク基礎,TCP/IP基礎の概要について理解し,説明できない。
評価項目2OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を的確に説明できる。OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できる。OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できない。
評価項目3各プロトコルについて理解し,的確に説明できる。各プロトコルについて理解し,説明できる。各プロトコルについて理解し,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
今ではコンピュータに限らず,車やカメラ,家電製品,コンピュータシステムの仮想化,クラウドなどネットワーク接続が利用されている。本講義では,ネットワークで現在最も多く利用されているTCP/IPの基本技術について学習する。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った講義を行う。講義の中で,事前にスライドを作成し,発表することで理解を深めてもらう。本科目は,通信規約の用語を多く覚える必要があるが,通信の原理を理解することが通信規約の修得に役立つ。スペシャリスト資格の取得も念頭に入れて講義を進めるので,積極的に学習すること。
関連科目:情報セキュリティ,情報通信実験
注意点:
(1)点数配分:定期試験6割(中間試験50%、期末試験50%),発表評価4割とする。
(2)評価基準:60点以上を合格とする。
(3)再試:再試を行う場合がある。
 参考書:高専機構が準備した「K-SEC高学年共通教材」

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要説明 本講義の全体概要を理解する。
2週 ネットワーク基礎知識 ネットワーク基礎を理解する。
3週 TCP/IP基礎知識 TCP/IP基礎を理解する。
4週 データリンク データリンクを理解する。
5週 IPプロトコル(IPの基礎知識,IPアドレスの基礎知識,経路制御など) IPプロトコルを理解する。
6週 IPプロトコル(IPの分割処理と再構築処理,ARP,ICMP,IPヘッダなど) IPプロトコルを理解する。
7週 IPに関連する技術 IPに関連する技術を理解する。
8週 TCPとUDP(トランスポート層の役割,ポート番号,UDPなど) TCPとUDPを理解する。
4thQ
9週 TCPとUDP(TCP,その他のトランスポートプロトコル,UDPヘッダ,TCPヘッダなど) TCPとUDPを理解する。
10週 ルーティングプロトコル(経路制御とは,経路を制御する範囲,経路制御アルゴリズムなど) ルーティングプロトコルを理解する。
11週 ルーティングプロトコル(RIP,OSPF,BGPなど) ルーティングプロトコルを理解する。
12週 アプリケーションプロトコル(概要,DNS,WWW,E-Mailなど) アプリケーションプロトコルを理解する。
13週 アプリケーションプロトコル(遠隔ログイン,ファイル転送,ネットワーク管理など) アプリケーションプロトコルを理解する。
14週 物理層,伝送媒体と公衆通信サービス 物理層,伝送媒体と公衆通信サービスを理解する。
15週 ネットワーク利用環境とその変化 ネットワーク利用環境とその変化を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3後2,後3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野コンピュータシステム集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。4後2
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。4後2
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後1,後2,後3
インターネットの概念を説明できる。4後1,後2,後3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
主要なサーバの構築方法を説明できる。4後3,後8
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4後12,後13
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4後10,後11
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4後1,後4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4後2,後4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4後3,後13
基本的なルーティング技術について説明できる。4後10,後11
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4後12,後13
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
基本的な暗号化技術について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000