概要:
今ではコンピュータに限らず,車やカメラ,家電製品,コンピュータシステムの仮想化,クラウドなどネットワーク接続が利用されている。本講義では,ネットワークで現在最も多く利用されているTCP/IPの基本技術について学習する。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った講義を行う。講義の中で,事前にスライドを作成し,発表することで理解を深めてもらう。本科目は,通信規約の用語を多く覚える必要があるが,通信の原理を理解することが通信規約の修得に役立つ。資格取得も念頭に入れて講義を進めるので,積極的に学習すること。
関連科目:情報セキュリティ,情報通信実験
注意点:
(1)点数配分:定期試験6割(中間試験50%、期末試験50%),発表評価4割とする。
(2)評価基準:60点以上を合格とする。
(3)再試:すべての課題を提出した学生のみ再試験を行う。60点以上を合格(60点)とする。
(4)準備学習:発表するスライド内容について理解しておくこと。
参考書:高専機構が準備した「K-SEC高学年共通教材」
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | 前2,前3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | コンピュータシステム | 集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | 前2 |
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | 前2 |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 4 | 前3,前8 |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 4 | 前10,前11 |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 4 | 前1,前4 |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 4 | 前2,前4 |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 4 | 前3,前13 |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 4 | 前10,前11 |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
基本的な暗号化技術について説明できる。 | 4 | |