創造プログラミング演習

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 創造プログラミング演習
科目番号 4S13 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 タブレット,PC,スマートフォン,Fabo,ラズベリーパイ,補助教材
担当教員 松島 宏典,古賀 裕章

到達目標

1.行政の課題について,デジタル技術による解決策をデザインできる。
2.企業メンターやグループメンバと協力して,作業を進めることができる。
3.プログラミングによりアイディアを実現できる。
4.成果を所定の時間内に発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1行政の課題について,デジタル技術による解決策をデザインし,新たな付加価値について創造できる。行政の課題について,デジタル技術による解決策をデザインできる。行政の課題について,デジタル技術による解決策をデザインできない。
評価項目2企業メンターやグループメンバと協力して,主導的に作業を進めることができる。企業メンターやグループメンバと協力して,作業を進めることができる。企業メンターやグループメンバと協力して作業を進めることができない。
評価項目3アイデアを仕様書に書き,プログラミングした結果が正しく,制限なく,動作しているかを確認できる。アイデアを仕様書に書き、プログラミングした結果が動作しているかを確認できる。アイデアを仕様書に書けず,プログラミングできない。
評価項目4説明したい内容を発表し,時間内に詳細を理解させることができる。説明したい内容を発表し,概略を理解させることができる。説明したい内容を発表できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
デジタル技術を活用して行政課題の解決に取り組むことにより,適切に対応できる能力を養う。フィールドワークを通じて課題について理解を深めた後,企業メンターと協力して,アイデアを仕様書にまとめ,プログラミングによる問題解決を図る。最終講義ではプレゼンテーションを行い,課題解決方法のフィードバックを行う。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は企業で画像認識の研究を行っていた教員の経験を活かし,システム仕様書作成,プログラム作成などについて講義・演習形式で授業を行うものである。
参考資料:https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230131/5010019066.html
授業の進め方・方法:
4名程度の班分けを行い,行政課題について選定する。各班には企業メンターが配属され,課題について問題解決するためのアプリケーション作成を行う。最終講義でプレゼンテーション,デモを行う。
注意点:
プログラム仕様書を40点満点、アプリケーションを40点満点、プレゼンテーションを20点満点で評価し、その合計を評価点とする。評価点が60点以上を合格とする。
授業中に課題となった内容を復習し、次回までに対応方法を検討しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 テーマの説明・選定、システム仕様書の書き方説明,アイディア創出説明 全体の流れを理解し,システム仕様書,アイディア創出の必要性を理解できる。
2週 フィールドワーク 現場にフィールドワークに赴き,行政課題について理解できる。
3週 アイデア創出,システム仕様書作成 アイディアを創出し,それらをシステム仕様書で表現できる。
4週 アイデア創出,システム仕様書作成 アイディアを創出し,それらをシステム仕様書で表現できる。
5週 グループミーティング,プログラム作成 企業メンターを交えたグループミーティングを行い,システム仕様書に基づくプログラム作成について理解を深める。
6週 プログラム作成 システム仕様書に基づくプログラムを作成できる。
7週 プログラム作成 システム仕様書に基づくプログラムを作成できる。
8週 プログラム作成 システム仕様書に基づくプログラムを作成できる。
4thQ
9週 プログラム作成 システム仕様書に基づくプログラムを作成できる。
10週 グループミーティング,システム仕様書修正,プログラム修正および最終プレゼンテーション作成 企業メンターを交えたグループミーティングを行い,変更した仕様をシステム仕様書に反映し,プログラムを修正できる。
実践した内容のプレゼンテーションを作成できる。
11週 システム仕様書修正,プログラム修正および最終プレゼンテーション作成 変更した仕様をシステム仕様書に反映し,プログラムを修正できる。実践した内容のプレゼンテーションを作成できる。
12週 最終プレゼンテーション作成 実践した内容のプレゼンテーションを作成できる。
13週 グループミーティング,最終プレゼンテーション事前発表 企業メンターを交えたグループミーティングを行い,実践した内容のプレゼンテーションを修正できる。
14週 最終プレゼンテーション 発表内容が他者に伝わるようにプレゼンテーションできる。
15週 学力到達確認 評価結果を受領し,各自の学力到達状況を確認する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野(実験・実習能力)情報系分野(実験・実習能力)与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4前8,前9,前10,前11,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前10,前11,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4前10,前11,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
分野横断的能力創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後2,後3,後4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3後2,後3,後4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後2,後3,後5
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合06000040100
基礎的能力0400003070
専門的能力0200001030
分野横断的能力0000000