概要:
この授業では,離散数学について,集合・関数・順列組合せ・基数法を基礎知識として,命題論理・ブール代数・述語論理・グラフ理論・有限オートマトン等の各テーマについて学習し,それらの知識を習得することを目的とする。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は企業で画像認識,LSIの研究開発を行っていた教員の経験を活かし,基数法,演算,論理代数,論理回路などについて講義・演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
本講義は座学により進める。座学で学習項目を学んだ後,より理解を深めるために,演習問題に取り組む時間を設ける。授業中はノートをきちんと取り,分からない箇所については,適宜質問すること。
関連科目:信号処理
注意点:
(1)点数配分:前期と後期に行われる計4回の定期試験の平均として評価する。
(2)評価基準:60点以上を合格とする。
(3)再試:すべての課題を提出した学生のみ再試験を行う。60点以上を合格(60点)とする。
(4)準備学習:事前に予習を済ませておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。 | 3 | 前4,前5 |
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。 | 3 | 前4,前5 |
工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | 前6,前7 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 4 | 前6,前7,前8 |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 4 | 前6,前7,前8 |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 4 | 前6,前7,前8 |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
論理式の簡単化の概念を説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
組合せ論理回路を設計することができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
情報数学・情報理論 | 集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前8 |
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前8 |
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | 前11 |
論理代数と述語論理に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | 前15 |
離散数学に関する知識をアルゴリズムの設計、解析に利用することができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後15 |