計算機システム

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 計算機システム
科目番号 4S17 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:柏谷英一, 他, Z80マイコン応用システム入門-ソフト編(東京電機大学出版局)
担当教員 丸山 延康

到達目標

1.マイクロコンピュータの基本構成と動作の原理を理解する。
2.Z80におけるMPUの構成、命令の概要、アセンブリー言語の基本を理解する。
3.Z80アセンブリープログラミングの基礎を習得し、簡単なプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1マイクロコンピュータの基本構成と動作の原理を理解できる。マイクロコンピュータの基本構成と動作の原理を一定程度に理解できる。マイクロコンピュータの基本構成と動作の原理を理解できない。
評価項目2Z80におけるMPUの構成、命令の概要、アセンブリー言語の基本を理解できる。Z80におけるMPUの構成、命令の概要、アセンブリー言語の基本を一定程度に理解できる。Z80におけるMPUの構成、命令の概要、アセンブリー言語の基本を理解できない。
評価項目3Z80アセンブリープログラミングの基礎を習得し、簡単なプログラムを作成できる。Z80アセンブリープログラミングの基礎を習得し、簡単なプログラムを一定程度に作成できる。Z80アセンブリープログラミングの基礎の習得や、簡単なプログラムを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
アセンブリー言語はマイクロコンピュータ制御技術に欠かせない重要なプログラミング言語である。本講義では、マイクロコンピュータの基本構成と動作を理解した上にアセンブリープログラミングの基本技術、プログラム開発の基本方法を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書に基づいた講義は主である。授業内容の進行に伴い試問や問題解説を行う。授業外の課題や練習問題を課す。
注意点:
授業の前に授業内容を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
中間試験(40%)、期末試験(60%)の総合成績で評価を行う。
総合成績が60点以上を合格とする。総合成績が60点未満の学生には1回再試験を設ける。
再試験は、全範囲として100点満点で60点以上を合格とし、60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 マイクロコンピュータの基礎 マイクロコンピュータの基礎を理解できる。
2週 マイクロコンピュータにおけるデータ表現 マイクロコンピュータにおけるデータ表現を理解できる。
3週 マイクロコンピュータの基本構成と動作 マイクロコンピュータの基本構成と動作を理解できる。
4週 Z80の構成と命令の概要 Z80の構成と命令の概要の仕組を理解できる。
5週 Z80におけるアセンブラ、アセンブリー言語の概要 Z80におけるアセンブラ、アセンブリー言語の仕組を理解できる。
6週 Z80の転送命令 Z80の転送命令を理解でき、使用できる。
7週 Z80の演算命令 Z80の演算命令を理解でき、使用できる。
8週 Z80のジャンプ命令 Z80のジャンプ命令を理解でき、使用できる。
4thQ
9週 Z80のローテート・シフト命令 Z80のローテート・シフト命令を理解でき、使用できる。
10週 Z80のビット操作命令 Z80のビット操作命令を理解でき、使用できる。
11週 Z80の入出力命令 Z80の入出力命令を理解でき、使用できる。
12週 Z80のMPU制御命令と操作命令 Z80のMPU制御命令と操作命令を理解でき、使用できる。
13週 Z80のコール命令・リターン命令 Z80のコール命令・リターン命令を理解でき、使用できる。
14週 プログラム開発の基礎 プログラム開発の基礎を理解できる。
15週 プログラム開発の手順 プログラム開発の手順を理解でき、応用できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
変数の概念を説明できる。4
データ型の概念を説明できる。4
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。4
計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。4
基数が異なる数の間で相互に変換できる。4
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000