概要:
前期はベクトル解析について学習する。ベクトル解析は力学,電磁気学,コンピュータグラフィックスおよび画像処理などのさまざまな工学分野で用いられている。本講義にて,ベクトル解析の基礎およびベクトル解析に関する定理を理解するとともに,工学問題への適用の仕方について修得する。後期は確率統計について学習する。確率は,現代の科学技術の至る所で利用されており,統計は,実験や計測などで得られたデータ解析において用いられている。本講義にて,確率,データの整理,確率分布,推定と検定の基礎を理解し,工学問題への適用の仕方について修得する。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は企業で画像認識の研究を行っていた教員の経験を活かし,空間のベクトル,勾配,いろいろな確率,データ整理などについて講義・演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
前期授業は反転授業にて進める。授業計画に従って動画を公開するので,事前に予習を済ませておくこと。授業時間中は,問題を配布するので,それらを自らそしてグループワークで解く時間とする。質問には随時対応するので,積極的に行い,問題への理解を深めること。後期授業は教科書に沿って板書形式で進める。教科書を熟読し,内容をノートにまとめ,自ら積極的に理解に努めること。適宜課題を課す。
注意点:
(1)点数配分:前期と後期に行われる計4回の定期試験の平均とする。
(2)評価基準:60点以上を合格とする。
(3)再試:すべての課題を提出した学生のみ再試験を行う。60点以上を合格(60点)とする。
(4)準備学習:事前に予習を済ませておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。 | 3 | |
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。 | 3 | 前2,前3,前6,前7,前8,前9 |
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。 | 3 | 前2,前3,前6,前7,前8,前9 |
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。 | 3 | 前2,前3,前6,前7,前8,前9 |
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。 | 3 | 前2,前3,前6,前7,前8,前9 |
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。 | 3 | 前4,前5,前6,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。 | 3 | 後1,後2,後3,後6,後7,後8 |
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。 | 3 | 後1,後2,後3,後6,後7,後8 |
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。 | 3 | 後4,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。 | 3 | 後5,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 英語のつづりと音との関係を理解できる。 | 2 | |
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。 | 2 | |
英語の発音記号を見て、発音できる。 | 2 | |
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。 | 2 | |
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。 | 2 | |
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。 | 2 | |
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。 | 2 | |
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。 | 2 | |
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。 | 1 | |
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。 | 3 | |
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。 | 2 | |
英語運用能力の基礎固め | 毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。 | 2 | |
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。 | 2 | |
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。 | 1 | |
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。 | 1 | |
日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 2 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 1 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 1 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 1 | |