概要:
数多くの日本文学に触れ、作家や作品の面白さを知ることを第一の目標とする。昨今、大学でも高校でも長編を扱うことができにくくなっているが、読まれなくなった長編小説の魅力にも気づき、自ら読書するきっかけを獲得する場にしてもらいたい。そのうえで、日本文学の特色を見出し、魅力を味わい、日本語表現の美しさに触れながら自らの表現力をも高める場とすることをねらいとする。
授業の進め方・方法:
林真理子「二十代に読みたい名作」(文藝春秋、2002年)を導入に用いつつ、作家のプロフィールや作品のいくつかをダイジェストで紹介する。取り上げたものの中から一つの作品について自身の読み方、理解のし方を執筆し、レポート提出することを課す。
注意点:
各回の授業への参加度40%、レポート60%で評価する。60点以上を合格とする。必要に応じて再試験相当の課題を出す。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、取り組み方、レポートに取り掛かるタイミングについて理解を得ておく、
|
2週 |
宇野千代「おはん」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。。
|
3週 |
宇野千代「おはん」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
4週 |
太宰治「斜陽」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
|
5週 |
太宰治「斜陽」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
6週 |
村上春樹「ノルウェイの森」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
|
7週 |
村上春樹「ノルウェイの森」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
8週 |
三浦綾子「氷点」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
|
2ndQ |
9週 |
三浦綾子「氷点」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
10週 |
三浦哲郎「忍ぶ川」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
|
11週 |
三浦哲郎「忍ぶ川」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
12週 |
谷崎潤一郎「細雪」ほか |
作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
|
13週 |
谷崎潤一郎「細雪」ほか |
作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
|
14週 |
レポート執筆について |
文学論の執筆例などをサンプルにした説明を聞き、文学の論じ方について理解する。
|
15週 |
レポート執筆について |
各自が執筆した作品論を相互に読み合い、批評し合う。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 1 | |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | 前6 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前3,前6 |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前8,前9 |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | 前1 |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | 前1,前2 |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | 前1 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | 前1,前13 |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | 前10,前11 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | 前12,前13 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | 前14,前15 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | 前14,前15 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | 前14,前15 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | 前14,前15 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | 前14,前15 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | 前14,前15 |