到達目標
・形式言語の概念について説明できる。
・オートマトンの基本的な概念について説明できる。
・コンパイラの基本的な役割と仕組みについて説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 形式言語の概念について説明できる。 | 形式言語の概念についてほぼ説明できる。 | 形式言語の概念について説明できない。 |
評価項目2 | オートマトンの基本的な概念について説明できる。 | オートマトンの基本的な概念についてほぼ説明できる。 | オートマトンの基本的な概念について説明できない。 |
評価項目3 | コンパイラの基本的な役割と仕組みについて説明できる。 | コンパイラの基本的な役割と仕組みについてほぼ説明できる。 | コンパイラの基本的な役割と仕組みについて説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
プログラムを機械語に変換する技術であるコンパイラは、コンピュータサイエンスにおいて最も洗練され、成熟された技術の一つである。コンパイラの内部で行われている形式言語の処理過程、オートマトンによる状態遷移過程の図式化の手法などを学び、情報処理分野の知見を広げることを授業の目的とする。
授業の進め方・方法:
参考図書、配布プリントなどを用いた講義を行う。
注意点:
点数分配:評価割合に従い行う。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試:再試を行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
プログラミング言語の歴史と処理系
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プログラミング言語の歴史や処理系統の違いについて理解する。
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2週 |
コンパイラの全体構成 |
構成について理解する。
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3週 |
字句解析(トークン、正規表現)
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字句解析の基本的な流れについて理解する。
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4週 |
字句解析(オートマトン)
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オートマトンを使った処理の流れについて理解する。
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5週 |
字句解析(オートマトン)
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オートマトンを使った処理の流れについて理解する。
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6週 |
字句解析器生成系lex
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lexの基本的な役割を理解する。
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7週 |
構文解析(文脈自由文法)
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文脈自由文法について理解する。
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8週 |
プログラミング言語・コンパイラの構成・字句解析・lex・構文解析の試験
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プログラミング言語・コンパイラの構成・字句解析・lex・構文解析について問題を解くことができる。
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4thQ |
9週 |
構文解析(構文木)
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構文木・導出について理解する。
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10週 |
下向き構文解析(空規則を含まない場合)
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下向き構文解析の基本的な処理の流れを理解する。
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11週 |
下向き構文解析(空規則を含む場合)
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下向き構文解析における規則の違いを把握して処理を理解する。
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12週 |
下向き構文解析(文法変換)
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下向き構文解析における文法変換を理解する。
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13週 |
下向き構文解析(解析アルゴリズム) |
下向き構文解析の解析アルゴリズムを理解する。
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14週 |
下向き構文解析(繰り返しのある場合)
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下向き構文解析における繰り返しのある場合の処理を理解する。
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15週 |
下向き構文解析(左再帰除去・左括り出し)
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下向き構文解析における左再帰除去・左括り出しの流れを理解する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | システムプログラム | 形式言語の概念について説明できる。 | 4 | 後15 |
形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。 | 4 | 後15 |
オートマトンの概念について説明できる。 | 4 | 後15 |
正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。 | 4 | 後15 |
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。 | 4 | 後15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |