卒業研究

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 5S18 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 7
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:10
教科書/教材 テーマごとに指導教員が文献・資料を準備する。
担当教員 丸山 延康,江崎 昇二,江頭 成人,小田 幹雄,黒木 祥光,中野 明,松島 宏典,堺 研一郎,田中 諒,古賀 裕章

到達目標

1. 日本語による論理的な記述、口頭発表、質疑応答ができる。
2. 新たな知識を自学自習で獲得し、研究を進めることができる。
3. 与えられた制約の下で計画的に研究を進め、まとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語による論理的な記述、口頭発表、質疑応答がせいかくできる。日本語による論理的な記述、口頭発表、質疑応答がほぼできる。日本語による論理的な記述、口頭発表、質疑応答ができていない。
評価項目2新たな知識を自学自習で獲得し、研究を進めることができる。新たな知識を自学自習で獲得し、研究を進めることがほぼできる。新たな知識を自学自習で獲得し、研究を進めることができていない。
評価項目3与えられた制約の下で計画的に研究を進め、まとめることができる。与えられた制約の下で計画的に研究を進め、まとめることがほぼできる。与えられた制約の下で計画的に研究を進め、まとめることができていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
5年間で学んだ知識・技術を応用して、選択したテーマに沿って自発的に、研究、設計試作、実験、調査などを行い、報告書にまとめ、プレゼンテーションを行うことにより、目標を達成する。
授業の進め方・方法:
1. 1名または数名が1組になって各研究室に所属し、選択したテーマに取り組む。
2. 日々の研究内容をその都度、所定の用紙に記録する。
3. 卒業論文および要旨にまとめ、発表会でプレゼンテーションを行い、質問に答える。
4. 各自の創造性を発揮して、今までにない新しい「ものづくり」となるように努力すること。
注意点:
指導教員と複数の関連教員で評価する。指導教員は研究内容の評価を40点満点、指導教員と2名の関連教員で発表を通しての評価を60点満点で行う。合計100点満点。
評価基準:60点以上を合格とする。
諸注意:研究室のゼミ等で学んだことを各自で十分に復習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グルコース生成装置シミュレータにおける制御システムの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
2週 木材の曲げ疲労試験機における制御システムの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
3週 PCのサウンド入力を利用する簡易表面筋電計の制作と筋電図の解析 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
4週 垂直方向の移動を考慮した倒立振子のシミュレーション テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
5週 WEBカメラの顔認識からサウンド出力を用いてサーボモータ制御を行う顔追従カメラ テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
6週 ステレオカメラによるSGMを用いた二次元マッピングシステムの作成 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
7週 ハフ変換による円検出を用いたガラス上の雨滴検知及びデータ分析による雨判定 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
8週 ハフ変換による基準円検出と外接図形を用いたネジの分類 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
2ndQ
9週 言語モデルを用いた英文法の誤り訂正モデルの改良 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
10週 英文作成支援ソフトウエアの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
11週 英文の抽象的意味表現の学習に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
12週 カメラ画像による自動走行モデルカーのAI学習法に関する検討 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
13週 L1誤差基準における畳み込みスパース表現の高速化 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
14週 Consensus方式を用いたL1誤差基準における畳み込みスパース表現 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
15週 L1誤差基準における畳み込みスパース表現を用いたパターン認識 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
16週 ※ テーマは、変更される場合がある。
後期
3rdQ
1週 L1誤差基準における畳み込みスパース表現を用いた分散圧縮符号化 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
2週 SVMを用いた英文リーダビリティ算出モジュールの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
3週 英文リーダビリティ算出モジュールの精度評価と改良 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
4週 談話標識コーパス作成支援エディタの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
5週 談話標識コーパスを用いた学習支援アプリの開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
6週 スピン流を利用した不揮発性次世代情報処理技術の研究開発 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
7週 クワッドロータの高精度飛行制御に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
8週 台車型倒立振子の高精度姿勢制御に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
4thQ
9週 スカラロボットの高精度位置決め制御に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
10週 能動的外乱除去制御器設計に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
11週 データ駆動型オンライン制御器設計に関する研究 テーマとなる理論、システム開発、調査の完遂
12週 研究論文・概要の作成 研究論文・概要の完成
13週 プレゼンテーション資料の作成 プレゼンテーション資料の完成
14週 プレゼンテーションの練習 プレゼンテーションの練習を通して、テーマの理解が深まる
15週 プレゼンテーションの質問の受け答え 的確に質問に応答することができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理定数と変数を説明できる。3
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
条件判断プログラムを作成できる。3
繰り返し処理プログラムを作成できる。3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3
計測制御測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。3
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。3
電気・電子系分野計測オシロスコープの動作原理を説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合06000040100
基礎的能力0300002050
専門的能力0300002050
分野横断的能力0000000