化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 化学Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書:辰巳 敬他著 高等学校理科用化学基礎、化学 数研出版 参考書:数研出版編集部 リードα化学基礎、化学 数研出版
担当教員 黒飛 敬

到達目標

1. 化学と人間生活について理解し、説明できる。
2. 物質の構成、構造、性質、質量について理解できる。
3. 気体および溶液の性質について理解できる。
4. 物質の変化について理解し、説明できる。
5. 酸・塩基の性質および酸化還元反応について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
我々の身の回りにある物質やその変化・性質を理解するため、「物質の成り立ち」、「原子の構造とそれから発現する性質」、「化学結合」、「化学反応」などの基礎を習得する。さらに、「日常生活や社会との関連を図りながら物質とその変化への関心を高め、化学的に探究する能力と態度を育てるとともに、化学の基本的な概念や原理・法則を理解させ、科学的な見方や考え方を養う。
授業の進め方・方法:
講義を中心に一部視聴覚教材を用いる。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学と人間生活
2週 混合物と純物質・物質とその成分
3週 原子とその構造
4週 イオン
5週 周期表
6週 イオン結合とイオンからなる物質
7週 分子と共有結合
8週 分子の極性と分子間にはたらく力
2ndQ
9週 共有結合の物質
10週 金属結合と金属
11週 原子量・分子量・式量
12週 物質量
13週 化学反応式と物質量
14週 物質の三態と状態変化
15週 物質の種類と物理的性質
16週
後期
3rdQ
1週 気体の体積
2週 気体の状態方程式
3週 混合気体の圧力・実在気体
4週 溶解とそのしくみ・溶解度
5週 希薄溶液の性質・コロイド溶液
6週 化学反応とエネルギー
7週 化学反応の速さとしくみ
8週 化学平衡
4thQ
9週 酸・塩基
10週 水の電離と水溶液のpH
11週 中和反応
12週
13週 酸化・還元の定義
14週 酸化・還元と酸化数
15週 酸化剤と還元剤
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。1
物質が原子からできていることを説明できる。1
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。1
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。1
純物質と混合物の区別が説明できる。1
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。1
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。1
水の状態変化が説明できる。1
物質の三態とその状態変化を説明できる。1
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。1
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。1
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。1
同位体について説明できる。1
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。1
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。1
価電子の働きについて説明できる。1
原子のイオン化について説明できる。1
代表的なイオンを化学式で表すことができる。1
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。1
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。1
イオン式とイオンの名称を説明できる。1
イオン結合について説明できる。1
イオン結合性物質の性質を説明できる。1
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。1
共有結合について説明できる。1
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。1
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。1
金属の性質を説明できる。1
原子の相対質量が説明できる。1
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。1
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。1
気体の体積と物質量の関係を説明できる。1
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。1
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。1
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。1
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。1
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。1
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。1
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。1
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。1
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。1
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。1
酸化還元反応について説明できる。1
イオン化傾向について説明できる。1
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。1
ダニエル電池についてその反応を説明できる。1
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。1
一次電池の種類を説明できる。1
二次電池の種類を説明できる。1
電気分解反応を説明できる。1
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。1
ファラデーの法則による計算ができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000