プログラミングⅢ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 プログラミングⅢ
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 田中敏幸 「C言語プログラミング入門」(コロナ社)
担当教員 中野 明

到達目標

1. アルゴリズムの概念を説明できる。
2.ソフトウェアの作成 与えられた簡単な問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。
3. 分割コンパイルやデバッガを利用することができる。
4. ファイル入出力や構造体を利用したプログラムを書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルゴリズムの利点や欠点の説明ができる。アルゴリズムの概念を説明できる。アルゴリズムの概念を説明できない。
評価項目2作ったプログラムの説明ができる。プログラムの記述ができる。プログラムの記述ができない。
評価項目3状況に応じて分割コンパイルのためのmakefileの修正ができる。分割コンパイルができ、デバッグ作業ができる。分割コンパイルができない。
評価項目4独自の構造体を宣言し、それを用いたプログラムを書くことができる。ファイル入出力や構造体を用いる応用演習が達成できる。ファイル入出力や構造体を用いる応用演習が達成できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C言語は、高水準言語でありながら、アセンブリ言語に近い自由度を持った記述が可能なプログラミング言語である。そのため、産業界において最も広く普及している。本授業では、本科2年科目であるプログラミングⅡに引き続き、データの入出力や構造体を用いた簡単なソフトウェアの作成を通してソフトウェアの開発工程を学習する。
授業の進め方・方法:
参考図書、配布プリントなどを用いた講義を行う。授業の形態は、講義と演習を進行状況に合わせて交互に行う。授業中の演習において、度々、前年度までに講義された内容が現れると考えられる。その際、復習を兼ねた説明を行う場合もあるが、基本的には予習または復習による自学自習の機会と認識し、講義を受けることを推奨する。講義全体における最終課題として、2分木とファイル入出力を用いた英単語辞書の作成を行い、レポート課題とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 復習(繰り返し文、配列、ポインタ、関数、構造体など)
2週 単語辞書プログラムの設計概要
3週 構造体の宣言
4週 構造体の配列、構造体の制御
5週 連結リスト
6週 2分木
7週 2分木の探索
8週 2分木へのデータ追加
2ndQ
9週 ファイルからのデータ読み込み
10週 ファイルへのデータ書き出し
11週 自由機能の設計(1)要求仕様
12週 自由機能の設計(2)関数の実装と動作テスト
13週 自由機能の設計(3)関数の実装と動作テスト
14週 自由機能の設計(4)関数の実装と動作テスト
15週 自由機能のプレゼンテーション
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。1
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。1
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000