数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 数学Ⅰ
科目番号 0084 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 6
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 6
教科書/教材 新編高専の数学1 田代嘉宏・難波莞爾編 森北出版。新編高専の数学1 問題集 森北出版。基礎数学 ドリルと演習シリーズ 電気書院
担当教員 酒井 道宏

到達目標

1.整式や分数式、無理式に関する標準的な問題を解くことができる。
2.様々な方程式や不等式に関する標準的な問題を解くことができる。
3.2次関数や指数・対数・三角関数に関する標準的な問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1整式や分数式、無理式に関する発展的な問題を解くことができる。整式や分数式、無理式に関する標準的な問題を解くことができる。整式や分数式、無理式に関する標準的な問題を解くことができない。
評価項目2様々な方程式や不等式に関する発展的な問題を解くことができる。様々な方程式や不等式に関する標準的な問題を解くことができる。様々な方程式や不等式に関する標準的な問題を解くことができない。
評価項目32次関数や指数・対数・三角関数に関する発展的な問題を解くことができる。2次関数や指数・対数・三角関数に関する標準的な問題を解くことができる。2次関数や指数・対数・三角関数に関する標準的な問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自然科学、工学の基礎となる数学の内容を学ぶ。これは、普通科高校の1、2年生が学ぶ数学の内容である。微分・積分の基礎となる、様々な関数を中心に学ぶ。同時に、学んだ知識を応用して問題解決能力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿った分かりやすい講義を目指す。しかし、中学校に比べてかなり抽象的な数学になることは覚悟してほしい。
イメージをつかんで内容を理解すること、学んだことを応用して問題を解決することを心掛けてほしい。
授業を実りあるものにするために、数学に興味を持って前向きに受講することを期待する。
注意点:
点数配分:中間試験と期末試験を80%、課題を20%として評価する。
評価基準:平均点が60点以上を合格とする。
再試験:必要に応じて行う。ただし、居眠りや私語など授業態度の悪い学生に対しては再試験の受験を認めない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実数とその性質 整式の加減乗除の計算ができる。
公式等を利用して因数分解ができる。
2週 式の計算 分数式の加減乗除の計算ができる。
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の基本的な計算ができる。
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。
3週 2次関数 2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。
4週 2次方程式の解の公式 2次方程式を解くことができる(解の公式も含む)。
5週 複素数 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。
6週 2次方程式の解の判別式 2次方程式を解くことができる(解の公式も含む)。
7週 2次方程式の解と係数の関係 2次方程式を解くことができる(解の公式も含む)。
8週 2次関数のグラフと2次方程式の解 関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。
基本的な連立方程式を解くことができる。具体的には、1次式と2次式の連立方程式を解くことができる。
2ndQ
9週 1次、2次不等式 基本的な1次不等式を解くことができる。
1元連立1次不等式を解くことができる。
基本的な2次不等式を解くことができる。
10週 集合と命題 集合と命題の関係を理解し、対偶を用いて証明することができる。
11週 恒等式 恒等式と方程式の違いを理解している。
12週 因数定理 因数分解を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。
13週 高次方程式 因数分解を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。
14週 高次の不等式 因数分解を利用して、基本的な高次不等式を解くことができる。
15週 等式、不等式の証明 様々な等式や不等式を証明することができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 平行、対称移動 分数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
2週 いろいろな関数 分数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
基本的な無理方程式・分数方程式を解くことができる。
関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。
3週 逆関数 基本的な関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。
4週 累乗と累乗根 累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。
5週 指数関数とその性質 指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
指数関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
6週 対数 対数を利用した計算ができる。
7週 対数関数とその性質 対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
対数関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
8週 三角関数 三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。
一般角の三角関数の値を求めることができる。
4thQ
9週 三角関数の性質 三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。
10週 加法定理とその応用 加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。
三角関数を含む基本的な方程式を解くことができる。
11週 点と直線 2点間の距離を求めることができる。
内分点の座標を求めることができる。
通る点や傾きから直線の方程式を求めることができる。
2つの直線の平行・垂直条件を理解している。
12週 円と2次曲線 基本的な円の方程式を求めることができる。
13週 不等式の表す領域 不等式の表す領域について理解し、それを用いて領域における最大・最小問題を解くことができる。
14週 場合の数と順列 積の法則と和の法則の違いを理解している。
15週 組合せと二項定理 順列・組合せの基本的な計算ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。2前1
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。2前1
分数式の加減乗除の計算ができる。2前2
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。2前2
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。2前2
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。2前5
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。2前4,前6,前7
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。2前12,前13,前14
簡単な連立方程式を解くことができる。2前8
無理方程式・分数方程式を解くことができる。2後2
1次不等式や2次不等式を解くことができる。2前9
1元連立1次不等式を解くことができる。2前9
基本的な2次不等式を解くことができる。2前9
恒等式と方程式の違いを区別できる。2前11
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。2前3
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後1,後2
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。2後3
無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後1,後2
関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。2前8,後2
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。2後4
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後5
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後5
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。2後6
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後7
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後7
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。2後8
角を弧度法で表現することができる。2後8,後9
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後9
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。2後10
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2
2点間の距離を求めることができる。2後11
内分点の座標を求めることができる。2後11
通る点や傾きから直線の方程式を求めることができる。2後11
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。2後11
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。2後12
積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。2後14
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。2後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他(課題)合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力7000001585
専門的能力0000000
分野横断的能力100000515