ソフトウェア工学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 ソフトウェア工学
科目番号 0086 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 小泉寿男、辻秀一、吉田幸二、中島毅 ソフトウェア開発(オーム社)
担当教員 中野 明

到達目標

1.ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解している。
2.構造化技法、オブジェクト指向技法を理解し、説明できる。
3.モジュール設計について理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1システム開発のプロセスを理解し、卒業研究など身近な課題達成に置き換えて考えることができる。システム開発のプロセスを理解している。システム開発のプロセスを理解していない。
評価項目2構造化技法、オブジェクト指向技法を理解し、説明することができる。構造化技法、オブジェクト指向技法をある程度説明できる。構造化技法、オブジェクト指向技法を理解していない。
評価項目3モジュールの独立性やテストケースに関して説明でき、ソフトウェア開発全体の工数見積もりができる。開発プロセスにおけるモジュール設計の位置づけが把握でき、独立性に関して説明できる。開発プロセスにおけるモジュール設計の位置づけが把握できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ソフトウェアを開発する際に、どのような点に気をつける必要があるのか、また、そのためにどのような概念整理がこれまで行われ、どのような開発手法が提唱されてきたのかを理解することを授業の目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書、配布プリントなどを用いた講義を行う。授業の形態は、講義だけでなく演習も行う予定である。本科目は、4年生までに学んだC言語やJava言語の知識が基礎となっている。そのため、授業の中において、これらプログラミング言語のプログラムソースコードが例として提示される場合がある。その際、復習を兼ねた説明を行う場合もあるが、基本的には予習または復習による自学自習の機会と認識し、講義を受けることを推奨する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ソフトウェアの性質と開発の課題
2週 ソフトウェア開発プロセス(開発計画、ウォータフォールモデル)
3週 ソフトウェア開発プロセス(プロトタイピングモデル、スパイラルモデル)
4週 要求分析(要求分析の課題と技法)
5週 要求分析(表現、検証)
6週 ソフトウェア設計(基本事項と設計アプローチ)
7週 ソフトウェア設計(モジュール分割)
8週 プログラミング(分類、書法、制御構造)
4thQ
9週 テストと保守(設計技法)
10週 テストと保守(妥当性評価、保守)
11週 ソフトウェア再利用
12週 プロジェクト管理と品質管理(プロジェクト管理)
13週 プロジェクト管理と品質管理(品質管理)
14週 ソフトウェア開発規模と工数見積り(見積り方法、LOC法)
15週 ソフトウェア開発規模と工数見積り(ファンクションポイント法、工数見積り)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力100000010
専門的能力700000070
分野横断的能力200000020