科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 美術
科目番号 0091 科目区分 一般 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教材は適宜資料を配付
担当教員 今田 淳子

到達目標

1.自分のアイディアと制作意図をまとめ、それを工程化し、作品として完成できる。
2.ものづくりと表現、発想のスキルを習得する。
3.プレゼンテーション能力、自己アピール能力を向上させる。
4.鑑賞を通し、国際レベルの美術の知識教養を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 平面作品(3点とアイディア集、レポート)制作、提出、①色とかたちの示す意味をふまえ、ブランディングに生かすことが出来る。 ②オリジナリティーあるアイディアを創出・表現出来る。 ③美しい、もしくは心に留まる作品を完成させることができる。①色とかたちの示す意味、ブランディングの効果が理解出来、その活用を試みている。 ②全作品を完成させることができる。①制作に対し極端に意欲と目標が感じられない場合。 ②作品が提出出来ていない場合。
評価項目2 立体作品制作(1点とアイディア集、レポート)、提出 ①素材と道具の扱い方をよく理解し、美しい部品のカット・組み立てが出来る。 ②構築法を理解し、目標時間内に作りあげる製作工程と計画を立てことが出来る。 ③美しい模型に仕上げることが出来る。 ④オリジナリティーに富んだアイディアを生むことが出来る。①素材と道具の扱い方を理解し、部品のカット・組み立てが出来る。 ②構築法を理解し、製作工程と計画を立てることが出来る。歪みの少ない模型に仕上げることが出来る。①素材と道具への理解を欠き、部品のカット・組み立てに極端に意欲と目標が感じられない場合。
評価項目3 プレゼンテーション①制作意図、色彩や素材感について簡潔に伝えることが出来る。 ②今後の問題点にも気付くことが出来る。 ①自分の制作意図を述べることが出来る。 ①話が切り出せない。要点がつかめていない場合。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代では、各分野で生き残りをかけたブランディングが進み「発想の転換力」「アートとデザイン能力」の養成は益々重要な意味を持つようになった。本授業では、平面・立体作品の制作を通し、発想力や、ものづくり、表現スキルを伸ばすことはもちろんのこと、立案から実現までのプロセスを整理して製作工程を計画し、一貫したコンセプトを掲げ表現・発表(プレゼンテーション)できる能力を養うことを目的とする。また様々な時代の作家やデザイナー、建築家の作品を鑑賞することによって、多様な文化の知識と教養をつけ、自らの表現の幅の拡大を図る。
授業の進め方・方法:
平面・立体作品制作、鑑賞を3つの柱とし授業を進行する。実践では、各自進めたいテーマを決め、アイディアを出した後、教師とマンツーマンで話す時間をとり、新たな発想法・制作法のアドヴァイスを受けながら進める。時間内に完成できるよう、各自、行程を把握し時間配分計画をしながら制作する。テストは行わないが、各作品の立案と完成時にプレゼンテーションし、発想力・コミュニケーション力の有無を評価対象とする。
注意点:
評価基準:60点以上を合格とする。
全作品、及びその立案・企画のコンセプトボード、レポートの提出が必須である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション(授業の進め方・目的・評価方法等のガイダンス)
平面1(ブランディングとは)
授業の進め方・目的・評価方法などを把握する。
ブランディング意味と効果が理解出来る。
2週 平面2(ブランディング「起業したら・・・」) 自分の将来を見つめ、起業例を具体的に書き出すことができる。
3週 鑑賞1、テーマレポート1、平面3(ブランディング「起業したら・・・」) ロゴマークとその活用法などを調べてきて、起業例のブランディングに生かすことができる。
4週 鑑賞2、平面4(ブランディング「起業したら・・・」)
色について学び、起業例のブランディングに生かすことができる。アイディアスケッチを終わらせる。
5週 平面5(ブランディング「起業したら・・・」) ケント紙上にロゴマークの作品制作をする。
6週 平面6(ブランディング「起業したら・・・」) ロゴマークを完成させる。他の作品にとりかかる。
7週 平面7(ブランディング「起業したら・・・」) 2作品(ロゴマークともう1点)を完成させる。
8週 鑑賞3、テーマレポート2(場所からの発想) 作家のプロジェクトの規模や意味を充分に生かし、自分の発想につなげることが出来る。
4thQ
9週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作1) 既存の作品を分析し、制作行程、方法を見つけ、書き出すことが出来る。作品の構想を練り、アイディアスケッチに表すことが出来る。
10週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作2)、プレゼンテーション アイディアスケッチを終え、説明することが出来る。
スチレンボード・スチのりなどの素材の特性を感じ取ることが出来る。
11週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作3) スチレンボードに部品を書き入れ、カットしている。
12週 鑑賞4、テーマレポート3 スチレンボードの部品をカットし、組み立て始めている。
13週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作4) 制作の行程の40%程度が終わっている。
14週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作5) 制作の行程70%程度が終わっている。
15週 立体造形(スチレンボードをつかった模型制作6)、プレゼンテーション 作品完成。全作品、それぞれのレポート、アイディアスケッチなど全ての提出物が揃い、提出。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表平面1作品平面2作品立体作品合計
総合評価割合0104020300100
基礎的能力010251525075
専門的能力00555015
分野横断的能力001000010