情報通信実験

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 情報通信実験
科目番号 0151 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:実験手引、テキストプリント配布
担当教員 丸山 延康,黒木 祥光,中野 明

到達目標

1.ネットワークにおける通信の仕組みに関する理解を深める。
2.ソケット通信を行うプログラムの作成やパケットの観測を通して通信技術に関する理解を深める。
3.情報源符号化の仕組みに関する理解を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワークにおける通信の仕組みに関して、実験データを示して的確に説明できる。ネットワークにおける通信の仕組みに関して説明できる。ネットワークにおける通信の仕組みに関して説明できない。
評価項目2ソケット通信を行うプログラムの作成やパケットの観測を通して通信技術に関して、実験データを示して的確に説明できる。ソケット通信を行うプログラムの作成やパケットの観測を通して通信技術に関して説明できる。ソケット通信を行うプログラムの作成やパケットの観測を通して通信技術に関して説明できない。
評価項目3情報源符号化の仕組みに関して、実験データを示して的確に説明できる。情報源符号化の仕組みに関して説明できる。情報源符号化の仕組みに関して説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報通信ネットワークは現代社会における重要なインフラである。本実験は、情報通信の基礎、ネットワーク通信、情報通信の仕組みとその実現を理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
設定された3テーマの実験を順次実施する。各テーマについて実験指導書をあらかじめ予習し、実験の内容、順序を把握する。担当教官が巡回を行うので、不明な点は必ず質問を行うこと。実験終了後に、実験内容、測定結果、考察を記載したレポートを提出する。レポートの提出期限等は担当教官の指示に従う。実験の出席回数が不足する学生が再実験を行う。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 実験1-1:ネットワークの観測 - 通信用語の調査と簡単なネットワーク観測
2週 実験1-2:ネットワークの観測 - PCのMACアドレスを取得するプログラムの作成
3週 実験1-3:ネットワークの観測 - Tcpdumpを利用したネットワーク観測と通信データ解析
4週 実験1-4:ネットワークの観測 - Etherealを利用したネットワーク観測と通信データ解析
5週 実験1-5:ネットワークの観測 - 実験データの整理及びレポート作成
6週 実験2-1:JAVA言語によるTCP/IP通信 - TCP通信のためのサーバプログラムの作成 ソケット通信におけるサーバのプログラムを作成できる。プログラムの動作確認をtelnetコマンドを用いてできる。
7週 実験2-2:JAVA言語によるTCP/IP通信 - TCP通信のためのクライアントプログラムの作成 ソケット通信におけるクライアントのプログラムを作成できる。プログラムの動作確認を前週に作成したサーバプログラムを用いてできる。
8週 実験2-3:JAVA言語によるTCP/IP通信 - Tcpdumpを用いたTCP通信のパケット内容の観測と解析成 4年生時の情報工学実験にて作成したGUIアプリと、前週に作ったクライアントのアプリとを統合させたプログラムが作成できる。
4thQ
9週 実験2-4:JAVA言語によるTCP/IP通信 - クライアントプログラムのGUI化 ソケット通信におけるクライアントのプログラムを作成できる。プログラムの動作確認を前週に作成したサーバプログラムを用いてできる。
10週 実験2-5:JAVA言語によるTCP/IP通信 - 実験データの整理及びレポート作成 実験データ、課題考察を示したレポートを作成している。
11週 実験3-1:FPGAを用いた映像通信実験 - ソフトプロセッサMicro Blazeの作成
12週 実験3-2:FPGAを用いた映像通信実験 - グラフィックス表示回路の作成
13週 実験3-3:FPGAを用いた映像通信実験 - 映像信号の取り込み
14週 実験3-4:FPGAを用いた映像通信実験 - 線形フィルタによる映像処理
15週 実験3-5:FPGAを用いた映像通信実験 - 実験データの整理及びレポート作成
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。2
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。2
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。2
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3後6,後7,後8,後9
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後6,後7,後8,後9
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。2後6,後7,後8,後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000