通信工学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 通信工学
科目番号 0279 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:竹下鉄夫,吉川英機 共著 通信工学,コロナ社
担当教員 小田 幹雄

到達目標

1.情報の符号化について説明できる。
2.各種通信システムについて説明できる。
3.通信で扱う波形について、フーリエ級数展開およびフーリエ変換ができる。
4.アナログ変調方式について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種情報の符号化について説明できる。情報の符号化について説明できる。情報の符号化について説明できない。
評価項目2各種通信システムについて説明できる。通信システムについて説明できる。通信システムについて説明できない。
評価項目3通信で扱う各種波形について、フーリエ級数展開およびフーリエ変換ができる。通信で扱う波形について、フーリエ級数展開およびフーリエ変換ができる。通信で扱う波形について、フーリエ級数展開およびフーリエ変換ができない。
評価項目4各種アナログ変調方式について説明できる。アナログ変調方式について説明できる。アナログ変調方式について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
通信工学は、情報を離れたところへ正しく伝達するために、情報を信号に変換して伝送する技術である。従来、音声や映像はアナログ信号であったため、アナログ情報が用いられていた。本講義では、通信の実例、フーリエ級数展開およびフーリエ変換の信号解析、電力スペクトル密度の定義や白色雑音等の性質ならびにアナログ信号に関する各種変調方式の基礎を幅広く学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った講義を行う。講義は、応用数学の理論を多用するため、これを十分理解し、数式を扱えるようになることが重要である。授業中に、できる限り演習問題を扱うが、予習または復習による自学自習の機会に自ら演習問題に取り組むことを推奨する。
関連科目:ディジタル通信
注意点:
中間試験(50%)、定期試験(50%)を実施し、100点法により評価する。上記評価法にて60点未満の者に対して、再試験を実施する。再試験の範囲は全範囲とし、60点を上限とする。
評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信と放送 通信と放送の違いを説明できる。
2週 ディジタル通信とアナログ通信 ディジタル通信とアナログ通信の概要を説明できる。
3週 無線通信と有線通信 無線通信と有線通信の概要を説明できる。
4週 情報源符号化 情報源符号化の一例を説明できる。
5週 通信路符号化 通信路符号化の一例を説明できる。
6週 フーリエ級数 フーリエ級数を求めることができる。
7週 パーシバルの定理 パーシバルの定理を説明できる。
8週 フーリエ変換 フーリエ変換を求めることができる。
2ndQ
9週 畳み込み積分 畳み込み積分を求めることができる。
10週 エネルギースペクトル密度と電力スペクトル密度 エネルギースペクトル密度と電力スペクトル密度を説明できる。
11週 白色雑音 白色雑音を説明できる。
12週 アナログ変調方式(振幅変調) アナログ変調方式(振幅変調)を説明できる。
13週 アナログ変調方式(周波数変調) アナログ変調方式(周波数変調)を説明できる。
14週 アナログ変調方式(位相変調) アナログ変調方式(位相変調)を説明できる。
15週 アナログ変調方式(パルス変調) アナログ変調方式(パルス変調)を説明できる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。2前4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
専門的能力100100