人文社会科学探求1

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 人文社会科学探求1
科目番号 3S02 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『政治・経済資料2017』東京法令出版(教科書)
担当教員 松下 愛

到達目標

①民主主義の基本原理について理解できるようになる。
②日本国憲法の基本原理、日本の政治機構などについて理解する。
③現代経済のしくみを基礎的な経済理論の観点から理解し、国民経済の動向および、政府の役割と日本経済が抱える課題を考える力をつける。
④自らの意見を理論的に説明する能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1民主主義の本質を理解したうえで自らの意見を的確に述べることができる。民主主義の本質を理解できる。民主主義を構成する語彙を理解できていない。
評価項目2日本国憲法の成り立ちと本質を理解で、自らの意見を述べることができる。日本国憲法の基本原理を理解できる。日本国憲法の基本原理を理解できない。
評価項目3経済学の基本的な知識をいかして自らの経済状況について意見を論述できる。経済学の基本的な知識を理解している。経済学の基本的な知識を理解できていない。
評価項目4戦後日本経済の歩みを理解し、今後の経済状況について自らの意見を表明できる。戦後日本経済の歩みを理解しできる。戦後日本経済の歩みを理解しできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
広い視野を持ち、民主主義の本質への理解を深め、現代における政治、経済、国際関係などについて客観的に理解し、公正な判断力の涵養を目指します。前期では政治分野、後期では経済学分野を取り扱い、現代社会における政治、経済問題についてグループディスカッションを通し主体的に考えられるようになりましょう。
授業の進め方・方法:
基本的には座学中心ですが、内容理解をし、グループディスカッションを実施します。各グループでテーマを設定し、議論した後ににレポートを作成することで、より理解を深めます。
注意点:
成績評価は前期後期各評価の点数を平均して算出する。60点以上が合格とする。
なお追再試は行うこともある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の目的と概要理解 授業においての目的と進め方を理解し、特に経済を中心としたテーマのグループディスカッションによる進め方を学ぶ。
2週 ~国家と法、民主主義の成立、社会契約説とは、世界のおもな政治体制、日本国憲法の制定~内容理解・まとめ(グループでのテーマ選択) 各分野での経済についての本質をまとめる力を身に付ける。
3週 グループディスカッション(1) 「国家と法、民主主義の成立、社会契約説とは、世界のおもな政治体制、日本国憲法の制定」の範囲からテーマを設定し議論する。
4週 発表(1) グループディスカッション(1)において議論し、まとめた内容を、グループごとに発表する。
5週 レポート作成(1) グループディスカッション(1)において議論し、まとめた内容を、各自レポートにする。
6週 ~日本国憲法の基本原理、国民主権、平和主義、基本的人権①、基本的人権②~内容理解・まとめ(グループでのテーマ選択) 各分野での経済についての本質をまとめる力を身に付ける。
7週 グループディスカッション(2) 「日本国憲法の基本原理、国民主権、平和主義、基本的人権①、基本的人権②」の範囲からテーマを設定し議論する。
8週 発表(2) グループディスカッション(2)において議論し、まとめた内容を、グループごとに発表する。
2ndQ
9週 レポート作成(2) グループディスカッション(2)において議論し、まとめた内容を、各自レポートにする。
10週 ~国会と立法、内閣と行政、裁判所と司法~内容理解・まとめ(グループでのテーマ選択) 各分野での経済についての本質をまとめる力を身に付ける。
11週 グループディスカッション(3) 「国会と立法、内閣と行政、裁判所と司法」の範囲からテーマを設定し議論する。
12週 発表(3) グループディスカッション(3)において議論し、まとめた内容を、グループごとに発表する。
13週 レポート作成(3) グループディスカッション(3)において議論し、まとめた内容を、各自レポートにする。
14週 まとめ 政治分野の復習1 グループディスカッションでの議論・発表を行ったことにより深く理解した、各政治についての分野の総復習を行う。
15週 まとめ 政治分野の復習2 グループディスカッションでの議論・発表を行ったことにより深く理解した、各政治についての分野の総復習を行う。
16週 前期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前1
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前2
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前4
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前5
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前6
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前7
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前8
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合020010070100
基礎的能力020010070100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000