計算機ネットワーク

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 計算機ネットワーク
科目番号 1270 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:竹下他 共著,マスタリングTCP/IP 入門編,オーム社
担当教員 松島 宏典

到達目標

1.ネチケットの概要を理解し,説明できる。
2.OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できる。
3.各プロトコルについて理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワーク基礎知識を理解し,的確に説明できる。ネットワーク基礎知識を理解し,説明できる。ネットワーク基礎知識を理解し,説明できない。
評価項目2OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を的確に説明できる。OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できる。OSI参照モデルとTCP/IP参照モデルを理解し,各階層の機能を説明できない。
評価項目3各プロトコルについて理解し,的確に説明できる。各プロトコルについて理解し,説明できる。各プロトコルについて理解し,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータに代表される情報通信技術は,電話網を基礎に発展し,近年,その発展には目覚しいものがあり,重要な社会基盤の一つである。この講義では,計算機ネットワークを構成する基礎的な技術やインターネットにおける通信規約を学習する。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った講義を行う。講義の中で,事前にスライドを作成し,発表することで理解を深めてもらう。本科目は,通信規約の用語を多く覚える必要があるが,通信の原理を理解することが通信規約の修得に役立つ。スペシャリスト資格の取得も念頭に入れて講義を進めるので,積極的に学習すること。
関連科目:ディジタル通信,情報通信実験
注意点:
(1)点数配分:定期試験6割(中間試験50%、期末試験50%),発表評価4割とする。
(2)評価基準:60点以上を合格とする。
(3)再試:再試を行う場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要説明 本講義の全体概要を理解する。
2週 ネットワーク基礎知識 ネットワーク基礎を理解する。
3週 TCP/IP基礎知識 TCP/IP基礎を理解する。
4週 データリンク データリンクを理解する。
5週 IPプロトコル(IPの基礎知識,IPアドレスの基礎知識,経路制御など) IPプロトコルを理解する。
6週 IPプロトコル(IPの分割処理と再構築処理,ARP,ICMP,IPヘッダなど) IPプロトコルを理解する。
7週 IPに関連する技術 IPに関連する技術を理解する。
8週 TCPとUDP(トランスポート層の役割,ポート番号,UDPなど) TCPとUDPを理解する。
4thQ
9週 TCPとUDP(TCP,その他のトランスポートプロトコル,UDPヘッダ,TCPヘッダなど) TCPとUDPを理解する。
10週 ルーティングプロトコル(経路制御とは,経路を制御する範囲,経路制御アルゴリズムなど) ルーティングプロトコルを理解する。
11週 ルーティングプロトコル(RIP,OSPF,BGPなど) ルーティングプロトコルを理解する。
12週 アプリケーションプロトコル(概要,DNS,WWW,E-Mailなど) アプリケーションプロトコルを理解する。
13週 アプリケーションプロトコル(遠隔ログイン,ファイル転送,ネットワーク管理など) アプリケーションプロトコルを理解する。
14週 物理層,伝送媒体と公衆通信サービス 物理層,伝送媒体と公衆通信サービスを理解する。
15週 ネットワーク利用環境とその変化 ネットワーク利用環境とその変化を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。2後3,後4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。2後3,後4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2後1,後2,後3,後4
インターネットの概念を説明できる。2後1,後2,後3,後4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。2後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
主要なサーバの構築方法を説明できる。2後15
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。2後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000