確率統計

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 確率統計
科目番号 1322 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:田代嘉宏, 工学の数学 確率・統計(森北出版株式会社)。参考書:田河生長ら,確率統計(大日本図書株式会社)
担当教員 丸山 延康

到達目標

1.不確定事象の構造、データ、情報の分析や処理などの基礎知識を修得する。
2.個別性のない全体的動向および特性を分析・把握できる能力を身に付ける。
3.確率変数・分布、統計的推論・検定等の基本手法を実問題へ応用する能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1不確定事象の構造、データ、情報の分析や処理などの基礎知識を修得できる。不確定事象の構造、データ、情報の分析や処理などの基礎知識を一定程度に修得できる。不確定事象の構造、データ、情報の分析や処理などの基礎知識を修得できない。
評価項目2個別性のない全体的動向および特性を分析・把握できる能力を身に付ける。個別性のない全体的動向および特性を分析・把握できる能力を一定程度に身に付ける。個別性のない全体的動向および特性を分析・把握できる能力を身に付けられない。
評価項目3確率変数・分布、統計的推論・検定等の基本手法を実問題へ応用する能力を身に付ける。確率変数・分布、統計的推論・検定等の基本手法を実問題へ応用する能力を一定程度に身に付ける。確率変数・分布、統計的推論・検定等の基本手法を実問題へ応用する能力を身に付けられない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目は不確定事象の構造、データ、情報の分析や処理等、工学分野にとって重要な数理的方法の修得を目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書に基づいた講義は主である。授業内容の進行に伴い試問や問題解説を行う。授業外の課題や練習問題を課す。
注意点:
中間試験(50%)、期末試験(50%)の総合成績で評価を行う。
総合成績が60点以上を合格とする。総合成績が60点未満の学生には1回再試験を設ける。
再試験は、全範囲として100点満点で60点以上を合格とし、60点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 試行と事象 試行と事象の概念を理解できる。
2週 確率の意味 確率の意味を理解できる。
3週 確率の計算 確率の計算方法を理解でき、応用できる。
4週 独立事象 独立事象の概念を理解できる。
5週 確率変数と確率分布 確率変数と確率分布を理解できる。
6週 平均と分散、標準偏差 平均と分散、標準偏差の概念を理解でき、計算できる。
7週 二項分布 二項分布の概念を理解できる。
8週 確率変数の和と積 確率変数の和と積の計算方法を理解でき、応用できる。
2ndQ
9週 資料の整理、度数分布表 資料の整理方法や度数分布表を理解でき、計算できる。
10週 母集団と標本 母集団と標本の概念を理解できる。
11週 正規分布, 正規分布の平均と分散 正規分布、正規分布の平均と分散を理解でき、計算できる。
12週 標本平均の分布 標本平均の分布を理解でき、応用できる。
13週 統計的推定 統計的推定の概念・方法を理解でき、応用できる。
14週 統計的検定 統計的検定の概念・方法を理解でき、応用できる。
15週 t分布、t推定とt検定 t分布、t推定とt検定を利用でき、応用できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。2
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。2
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。2
いろいろな関数の偏導関数を求めることができる。2
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。2
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。2
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。2
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。2
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。2
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000