材料力学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 材料力学
科目番号 1329 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教材:  材料力学(村上 敬宜,森北出版)。参考図書:材料力学(チモシェンコ,東京図書)
担当教員 原田 豊満

到達目標

1.応力、ひずみの概念を理解できる。
2.引張・圧縮・ねじり・曲げの変形および応力の解析ができる。
3.基礎的な強度問題を解決することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応力、ひずみの概念を理解できる。応力、ひずみの概念をおおよそ理解できる。応力、ひずみの概念を理解できない。
評価項目2.引張・圧縮・ねじり・曲げの変形および応力の解析ができる。.引張・圧縮・ねじり・曲げの変形および応力の解析がおおよそできる。.引張・圧縮・ねじり・曲げの変形および応力の解析ができない。
評価項目3基礎的な強度問題を解決することができる。基礎的な強度問題をおおよそ解決することができる。基礎的な強度問題を解決することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料力学の目的を理解し、部材に引張り、ねじり、曲げがかかる場合の応力や変形の求め方および金属疲労や応力集中に関する基礎的な知識を修得して、構造物の強度に関する基礎的な問題の解決ができる能力を養う。
授業の進め方・方法:
授業は、できるだけ図を用いて視覚的に理解しやすいように努めるが、内容は平易ではないので、必ず復習を行い、わからないところはその場で解決するよう努めること。また私語が多いなど受講とみなせない場合や他の学生の妨げとなる受講態度の場合は、早退として取り扱う。なお期限を過ぎたレポートは、受け取らない。
注意点:
定期試験(中間試験を行う場合はそれを含み、中間試験と期末試験は同じ割合で評価する):70%、 課題レポート:30%(定期試験(中間試験)を受験しなかった場合は0点)。中間試験は必要に応じ て実施する。再試験は必要に応じて行う(行わないこともある)。また再試験は1回のみとする。 評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 材料力学の目的 材料力学が、安全性と経済性の両立の手段であることを理解できる。
2週 引張りにおける応力とひずみ 引張荷重に対する応力とひずみを理解し、計算することができる。
3週 応力-ひずみ曲線、フックの法則 応力-ひずみ曲線、フックの法則について説明できる。材料力学では、弾性範囲しか扱わない理由が説明できる。
4週 金属疲労、引張強さと疲れ限度 金属疲労の基礎的事項を説明できる。引張強さと疲れ限度の関係を説明できる。
5週 引張りと圧縮の平衡条件と内力 部材およびその任意の部分における平衡条件の成立の理解とそれを利用して内力を求めることができる。
6週 サンブナンの原理 サンブナンの原理と材料力学におけるその必要性について、理解できる。
7週 不静定問題 不静定問題について説明できる。
8週 せん断応力、せん断ひずみ、せん断におけるフックの法則 せん断変形、荷重、応力について説明できる。せん断におけるフックの法則を理解できる。
2ndQ
9週 せん断を受ける機械要素 せん断を受ける機械要素に生じるせん断応力を求めることができる。
10週 丸棒のねじり1
丸棒のねじりがせん断変形によるものであることを理解できる。
11週 丸棒のねじり2 ねじり応力およびねじれ角を求めることができる。またねじり剛性について説明できる。
12週 はりの曲げ1 はりの変形について理解できる。片持ちはりの曲げモーメントと剪断力を求めることができる。
13週 はりの曲げ2 単純支持はりの曲げモーメントと剪断力を求めることができる。
14週 はりの曲げ3 断面係数について理解でき、曲げ応力を求めることができる。また曲げ剛性について説明できる。
15週 応力集中 応力集中について説明できる。また多くの破壊事故が応力集中と疲労が重なって起こることを説明することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2
部品のスケッチ図を書くことができる。2
CADシステムの役割と構成を説明できる。1
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2
力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。2前2,前8,前12
応力とひずみを説明できる。2前2
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。2前3
応力-ひずみ線図を説明できる。2前3
許容応力と安全率を説明できる。2
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。1前7
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。3前11
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。2前11
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。3前11
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。2前12
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。3前12,前13
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。3前12,前13
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。3前14
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。2前14
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合210000090300
基礎的能力70000030100
専門的能力70000030100
分野横断的能力70000030100