到達目標
分子軌道法の基本的な考え方を説明できる。
分子軌道と物質の性質(芳香族性など)との関係を説明できる。
分子軌道と化学反応(ペリ環状反応など)との関係を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 分子軌道法の基本的な考え方を、複雑な系でも説明できる。 | 分子軌道法の基本的な考え方を説明できる。 | 分子軌道法の基本的な考え方を十分に説明できない。 |
評価項目2 | 分子軌道と物質の性質(芳香族性など)との関係を、複雑な系でも説明できる。 | 分子軌道と物質の性質(芳香族性など)との関係を説明できる。 | 分子軌道と物質の性質(芳香族性など)との関係を十分に説明できない。 |
評価項目3 | 分子軌道と化学反応(ペリ環状反応など)との関係を、複雑な系でも説明できる。 | 分子軌道と化学反応(ペリ環状反応など)との関係を説明できる。 | 分子軌道と化学反応(ペリ環状反応など)との関係を十分に説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
分子軌道法の基本理論、それに基づいた化学結合,物質の性質,化学反応の基本的な考え方を教授する。
授業の進め方・方法:
これまでに修得した化学の知識をもとに講義を進める。
教科書は当科目講義内容の全てを含んではおらず、その分は講義資料を別途作成提供する。
講義内容に応じた演習問題を適宜与える。
板書による講義進行以外に、事前作成した電子媒体講義資料の投影による講義進行を行い、この場合、講義資料は別途閲覧可能とする。
講義終了後に、演習講義ノート等の提出を課す場合がある。
不明の箇所については、講義終了後はもとより、講義中も質問を適宜受け付ける。
実務経験のある教員による授業科目:化成品開発・製造に従事した経験から、分子軌道法の基本理論、それに基づいた化学結合,物質の性質,化学反応の基本的な考え方を教授する。
注意点:
次回の講義範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
2回の試験結果(中間試験(50 %), 期末試験(50 %))により評価する。
60点以上を合格とする。
再試験は必要に応じて行う。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
原子軌道と量子数 |
原子軌道と量子数について理解できる。
|
2週 |
電子配置の規則 |
電子配置の規則について理解できる。
|
3週 |
原子価結合法と分子の構造 |
原子価結合法と分子の構造について理解できる。
|
4週 |
分子軌道法の基本的な考え方 |
分子軌道法の基本的な考え方について理解できる。
|
5週 |
LCAO法 |
LCAO法について理解できる。
|
6週 |
等核二原分子の分子軌道 |
等核二原分子の分子軌道について理解できる。
|
7週 |
前半のまとめ |
1~6回目までの講義について、要点を整理し、理解できる。
|
8週 |
中間試験 |
1~6回目までの講義に関する問題について、回答ができる。
|
2ndQ |
9週 |
異核二原分子の分子軌道 |
異核二原分子の分子軌道について理解できる。
|
10週 |
多原子分子の分子軌道 |
多原子分子の分子軌道について理解できる。
|
11週 |
π共役系の分子軌道 |
π共役系の分子軌道について理解できる。
|
12週 |
芳香族性とヒュッケル則 |
芳香族性とヒュッケル則について理解できる。
|
13週 |
フロンティア軌道理論 |
フロンティア軌道理論について理解できる。
|
14週 |
ペリ環状反応とウッドワード・ホフマン則 |
ペリ環状反応とウッドワード・ホフマン則について理解できる。
|
15週 |
後半のまとめ |
9~14回目までの講義について、要点を整理し、理解できる。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | σ結合とπ結合について説明できる。 | 4 | 前3 |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 4 | 前3 |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前9,前10,前11 |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 4 | 前12 |
無機化学 | 主量子数、方位量子数、磁気量子数について説明できる。 | 4 | 前1 |
電子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる。 | 4 | 前1 |
パウリの排他原理、軌道のエネルギー準位、フントの規則から電子の配置を示すことができる。 | 4 | 前2 |
代表的な分子に関して、原子価結合法(VB法)や分子軌道法(MO法)から共有結合を説明できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11 |
電子配置から混成軌道の形成について説明することができる。 | 4 | 前3 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |