概要:
人間をはじめとする生物が有している代謝反応や生体反応を順を追って理解する。生体内に存在する有機化合物が、酵素の作用によりどのように変化するかについて系統的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って、講義を中心として行う。その基礎は「生物」、「酵素構造/反応工学」であり、生体内における有機/無機化合物の生体触媒「酵素」の作用によりおこる「代謝反応」について学ぶ。
授業内容は生物有機化学IIとパラレルの形で行うため、受講時には注意のこと。
レポートおよびクイズは授業終了後に出題し、各自解答の上提出する。主に授業内容の復習および補足となる。
注意点:
2回の試験結果(中間試験(45 %), 期末試験(45 %))およびレポート・復習テスト(合計10 %)により評価する。
60点以上を合格とする。
再試験は必要に応じて行う。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 4 | 後2,後7 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 4 | 後2 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 4 | 後9,後10 |
基礎生物 | 核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 後6 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 後6 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 後11 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 4 | 後6 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 | 4 | 後12 |
生物化学 | タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 後5 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 後4,後9,後10 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 後4,後5 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 後4,後5 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 後6 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 後6 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 後6 |
生物工学 | アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | 後5,後13,後14 |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | 後7,後13,後14 |