概要:
実験データをいかに説得力のあるプレゼンテーションにつなげていくかは,実践的技術者にとって必要不可欠な能力です。本演習では,実験データーをパソコンを使って迅速に処理加工し,説得力のある報告書に使えるグラフ(表,写真)を作成する方法について学習することを目的とします。
また,研究開発や製造を進めていく上において,必要なデータ収集は精度よく迅速におこなう必要があります。本演習では,ICTを活用したデータ収集の方法を習得することを目的とします。
授業の進め方・方法:
授業形式は,液晶プロジェクターで操作法を例示しながら,実際に学生が操作していく方法をとります。説明は,できるだけ丁寧にクリアーにしますが,十分に習得していくためには,学生諸君のPC操作にたいする集中力もまた必要不可欠です。授業では,有用なショートカットや有用な操作方法についても多く解説します。この授業を通して,受講者全員が実践的技術者に要求される実験データ処理能力を身につけることを期待しています。
注意点:
なお,各授業の演習課題は,レポート提出システムを使って提出してもらいますので,IDとパスワードを忘れないように準備しておいてください。授業後に毎回宿題を課すので、次回の講義の最初に提出すること
定期試験(50%)と演習レポート(50%)
再試験は行わない。
評価基準:60点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
VBAの文法と比較しながらのC言語の導入 |
VBAの文法と比較しながら,C言語について理解できる
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2週 |
エクセルCSV形式ファイルのC言語での読み込み方法 |
エクセルCSV形式ファイルをC言語での読み込みむことができる
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3週 |
C言語からCSV形式のファイル出力方法 |
C言語からCSV形式のファイルが出力できる
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4週 |
エクセルから読み込んだデータを使った計算(平均や偏差) |
グラフ化して,形式を整えることができる
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5週 |
組み込み関数の利用 |
組み込み関数を利用できる
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6週 |
ユーザー定義関数の作り方 |
ユーザー定義関数を作ることができる
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7週 |
プログラミング総合演習 |
プログラミングの基礎を用いて演習に対応できる
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8週 |
実験データ処理(内部関数の使い方,グラフ化の方法,Excel) |
内部関数が利用でき,グラフ化して,形式を整えることができる
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2ndQ |
9週 |
実験データ処理(最小自乗法の使い方,Excel) |
回帰分析ができる
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10週 |
実験データ処理(まとめ,Excel) |
エクセルを用いてデータ整理ができる
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11週 |
報告書作成(段落の形式,段組,Wordへのグラフの貼り付け)報告書作成(Wordへの写真の貼り付け) |
Wordでの段落の形式,段組が設定でき,グラフの貼り付けができる
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12週 |
抄読会資料作成(まとめ,Word) |
Word,図書館データベースを高度に使うことができる
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13週 |
生物,化学系に特化したソフトウェアの利用(Rasmol) |
Rasmolを利用し,タンパク質構造を表示させることができる
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14週 |
生物,化学系に特化したソフトウェアの利用(Bioedit) |
Bioeditを用いて,DNAの塩基配列から翻訳ができる
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15週 |
RasmolとBioeditの連携実習 |
RasmolとBioeditのデータを総合的に取り扱うことができる
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前11,前15 |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前15 |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前7,前15 |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | 前13,前14,前15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 前12 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前13,前14 |