有機金属化学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 有機金属化学
科目番号 4C37 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 有機金属化学ノーツ、伊東卓 著、裳華房。参考書: 有機金属反応剤ハンドブック、玉尾皓平 著、化学同人
担当教員 石井 努

到達目標

1.金属元素が関与する有機合成知識を習得する。
2.触媒反応の基礎知識を理解できる。
3.有機金属錯体の触媒作用を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1典型金属元素が関金属元素が関与する有機合成知識を十分理解できる。金属元素が関与する有機合成知識を理解できる金属元素が関与する有機合成知識を理解できない
評価項目2触媒反応の基礎知識を十分理解できる触媒反応の基礎知識を理解できる。触媒反応の基礎知識を理解できない
評価項目3有機金属錯体の触媒作用を十分説明できる有機金属錯体の触媒作用を説明できる有機金属錯体の触媒作用を説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
金属が関与する有機反応について学ぶ。典型金属が関与する有機合成反応、及び有機金属錯体が関与する有機触媒反応を理解することを目的としている。
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを併用する。授業内容を白板に板書し、またはプロジェクターで投射して、それらについて説明する。
有機反応機構を理解するために、反応の説明では電子移動を矢印で示す。
有機金属化合物の触媒作用を理解するために、触媒サイクルによる説明を行う。
理解力を深めるために、毎回小テストを行う。更に、適宜演習を行う。
注意点:
すでに受講した関連科目(無機化学、有機化学)の基礎知識を必要とする。
中間試験(40%)と期末試験(40%)及び小テスト・演習(20%)から評価する。再試験は必要に応じて行う。評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション-有機金属試薬 有機金属試薬を知る
2週 有機マグネシウムの反応 有機マグネシウムの反応を理解する
3週 有機リチウムの反応 有機リチウムの反応を理解する
4週 有機亜鉛、有機アルミニウムの反応 有機亜鉛、有機アルミニウムの反応を理解する
5週 有機ケイ素化合物の反応 有機ケイ素化合物の反応を理解する
6週 有機リン化合物の反応 有機リン化合物の反応を理解する
7週 有機ホウ素化合物の反応 有機ホウ素化合物の反応を理解する
8週 前半のまとめ 上記内容の理解度を確認し、前期後半授業に繋げる
2ndQ
9週 遷移金属錯体と触媒作用 遷移金属錯体とその触媒作用を知る
10週 有機遷移金属錯体の構造-d軌道、18電子則、配位子 有機遷移金属錯体の構造を理解する
11週 触媒サイクル1-配位 触媒サイクルにおける配位過程を理解する
12週 触媒サイクル2-挿入 触媒サイクルにおける挿入過程を理解する
13週 触媒サイクル3-酸化的付加と還元的脱離 触媒サイクルにおける酸化的付加と還元的脱離過程を理解する
14週 触媒サイクル4-求電子・求核攻撃 触媒サイクルにおける求電子・求核攻撃過程を理解する
15週 触媒サイクル5-金属交換 触媒サイクルにおける金属交換過程を理解する
16週 全体のまとめ 有機金属を用いた触媒反応の理解度を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力400000040
分野横断的能力100000010