概要:
生物応用化学プログラム入学生(本科4年次編入生)を対象とした専門科目導入プログラムであり、本科1年から3年次で学ぶ有機化学、生物化学、分析化学、物理化学、情報リテラシーに関する内容を理化すること、および有機化学実験、生物化学実験で必要な実験単位操作を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
各分野の専門教員が、有機化学、生物化学、分析化学、物理化学、情報リテラシーおよび有機化学実験、生物化学実験をそれぞれ担当する。4年次の科目と高校理科(化学、生物、物理)とをつなぐ知識を埋め、専門にスムーズに取り組んでいけるように工夫する。
注意点:
適宜必要な教科書を指示する。また授業プリントも必要に応じて配布する。
60点以上を合格(60点)とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 3 | |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 3 | |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 3 | |
高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 3 | |
無機化学 | イオン結合と共有結合について説明できる。 | 3 | |
分析化学 | いくつかの代表的な陽イオンや陰イオンの定性分析のための化学反応について理解できる。 | 3 | |
電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。 | 3 | |
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。 | 3 | |
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。 | 3 | |
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 3 | |
物理化学 | 気体の法則を理解して、理想気体の方程式を説明できる。 | 3 | |
気体の分子速度論から、圧力を定義して、理想気体の方程式を証明できる。 | 3 | |
実在気体の特徴と状態方程式を説明できる。 | 3 | |
臨界現象と臨界点近傍の特徴を説明できる。 | 3 | |
混合気体の分圧の計算ができる。 | 3 | |
相律の定義を理解して、純物質、混合物の自由度(温度、圧力、組成)を計算し、平衡状態を説明できる。 | 3 | |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 3 | |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 3 | |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 3 | |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 3 | |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 3 | |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 3 | |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 3 | |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 3 | |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 3 | |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 3 | |