1. 地球環境の実態を把握し、改善・対策を考えることができる。
2. 実際の環境対策技術の原理を理解することができる。
3. 持続可能な開発のあり方を考察できる。
概要:
地球環境問題の実態をオゾン層破壊、酸性雨、残留性有機汚染物質、ダイオキシン、PCB、環境ホルモン、地球温暖化を通して把握し、技術者の社会的責任としてその改善・対策について考える能力を身につける。また、身の回りの大気・水質・土壌汚染の対策技術についても学習する。世界的レベルでの環境と開発に関する変遷を概観し、持続可能な開発のあり方について考える。
授業の進め方・方法:
教科書およびスライドを用いて授業を進める。これまでの地球環境破壊の事例、環境データをできるだけ多く提示する。
注意点:
・中間試験45%、定期試験45%、レポート課題+クイズ10%(宿題+学習評価小試験など)として評価する。
・評価基準:60点以上を合格とする。
・成績が60点未満の者を対象に必要に応じて再試験を行う。
・授業内容を記したパワーポイントを事前にTeamsにて配布するので、予習しておくこと(印刷などして、空欄に文字をを記入できる状態にしておくほうが望ましい)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学 | 化学 | 洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | 前1 |
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。 | 3 | 前12 |
ライフサイエンス・アースサイエンス | ライフサイエンス・アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。 | 3 | 前10 |
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | 前10 |
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | 前10 |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | 前6 |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | 前6 |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | 前6 |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | 前6 |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 3 | 前3 |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 3 | 前6,前7 |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | 前4 |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 3 | 前3 |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | 前6 |
工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 前15 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14,前15 |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 2 | 前1,前15 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 前1,前15 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 前2 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 前2 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 前15 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 前15 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | 前15 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 前15 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 前15 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 物理化学 | 放射線の種類と性質を説明できる。 | 3 | 前11 |
放射性元素の半減期と安定性を説明できる。 | 3 | 前11 |
年代測定の例として、C14による時代考証ができる。 | 3 | 前11 |
核分裂と核融合のエネルギー利用を説明できる。 | 4 | 前11 |
生物工学 | 微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | 前3 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | 前1 |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | 前1 |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | 前1 |