基礎溶液化学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 基礎溶液化学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『分析化学の基礎』, 佐竹正忠・御堂義之・永廣徹 著, 共立出版株式会社。学習内容に応じた演習問題を適宜与える。
担当教員 松田 貴暁

到達目標

 単位系,溶液の濃度表示と濃度計算,pHの定義について理解できる。
 溶液内の化学平衡の基礎理論を理解できる。
 酸塩基平衡の基礎理論を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1単位系,溶液の濃度表示と濃度計算,pHの定義について、複雑な系でも理解できる。単位系,溶液の濃度表示と濃度計算,pHの定義について理解できる。単位系,溶液の濃度表示と濃度計算,pHの定義について十分に理解できない。
評価項目2溶液内の化学平衡の基礎理論を、複雑な系でも理解できる。溶液内の化学平衡の基礎理論を理解できる。溶液内の化学平衡の基礎理論を十分に理解できない。
評価項目3酸塩基平衡の基礎理論を、複雑な系でも理解できる。酸塩基平衡の基礎理論を理解できる。酸塩基平衡の基礎理論を十分に理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 化学全般の基盤である溶液内化学平衡の基本理論を理解し、それに基づいた溶液内化学種の濃度算出等の基本的な考え方・取り扱い方を習得すること。
授業の進め方・方法:
 これまでに修得した化学の知識をもとに講義を進める。
 理論解釈と例題演習とを並行するが、化学的変化を理解せずに公式に当てはめ数値を出すだけに留まらぬ様、式の導出過程と実際の化学変化とを意識しつつ取り組むことが重要となる。
 チョークアンドトークにより授業を進める。
 学習内容に応じた演習問題を適宜与える。
 不明の箇所については、授業終了後はもとより、授業中も質問を適宜受け付ける。
注意点:
 これまでに修得した化学の知識をもとに講義を進める。
 理論解釈と例題演習とを並行するが、化学的変化を理解せずに公式に当てはめ数値を出すだけに留まらぬ様、式の導出過程と実際の化学変化とを意識しつつ取り組むことが重要となる。
 チョークアンドトークにより授業を進める。
 学習内容に応じた演習問題を適宜与える。
 不明の箇所については、授業終了後はもとより、授業中も質問を適宜受け付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 溶液化学基礎 溶液化学の概要, 単位系 単位系について理解できる。
2週 溶液化学基礎 溶液の濃度表示と濃度計算 溶液の濃度表示と濃度計算について理解できる。
3週 溶液化学基礎 pHの定義 pHについて理解できる。
4週 電解質溶液の特性 物質の溶解, 水の特異性と溶解性 物質の溶解, 水の特異性と溶解性について理解できる。
5週 電解質溶液の特性 電気伝導率と電離度 電気伝導率と電離度について理解できる。
6週 電解質溶液の特性 Arrheniusの電離理論とOstwaldの希釈率 Arrheniusの電離理論とOstwaldの希釈率について理解できる。
7週 前半のまとめ 1~6回目までの講義について、要点を整理し、理解できる。
8週 中間試験 1~6回目までの講義に関する問題について、回答ができる。
2ndQ
9週 均一系イオン平衡 可逆反応と化学平衡, 質量作用の法則 可逆反応と化学平衡, 質量作用の法則について理解できる。
10週 均一系イオン平衡 イオンの活量 イオンの活量について理解できる。
11週 均一系イオン平衡 酸と塩基の定義, 酸と塩基の強さ 酸と塩基の定義, 酸と塩基の強さについて理解できる。
12週 均一系イオン平衡 濃度均衡, 電荷均衡, プロトン均衡 濃度均衡, 電荷均衡, プロトン均衡について理解できる。
13週 酸塩基平衡 強酸と強塩基 強酸と強塩基について理解できる。
14週 酸塩基平衡 弱酸と弱塩基 弱酸と弱塩基について理解できる。
15週 後半のまとめ 9~14回目までの講義について、要点を整理し、理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学水素結合について説明できる。3
分析化学電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。3
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。3
物理化学平衡の記述(質量作用の法則)を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000