概要:
化学物質及び生体物質を触って知る生物応用化学の入門実験.応用化学関連では,セッケン,ナイロンなど実際の化学製品を合成する実験を主体にする.生物化学関連では身近な植物の栽培,発酵(パン作り)などの実験を行う.
授業の進め方・方法:
生物応用化学に関する興味を高めてもらおうと考え,面白そうな実験を準備した.操作も特段難しいものはなく,実験器具も中学時代から慣れ親しんだものが多くなっている.「生物応用化学」を身近に感じてほしい.実験時は毎回必ず実験着(白衣)・安全メガネを着用し,楽しい実験の中にも,危険ととなり合わせであることを認識し,実験を安全第一で遂行するよう心がけて欲しい.実験レポートはそれぞれ所定の書式に従い作成するが,項目以外にも実験中の「色の変化」「温度の変化」など細かくメモを取ってほしい.
注意点:
1.実験時は毎回必ず実験着(白衣)・安全メガネを着用.楽しい実験の中にも危険ととなり合わせであることを認識し,実験を安全第一で遂行すること
2.実験レポートはそれぞれ所定の書式に従い作成すること.実験レポートの提出期限を厳守すること.
3.各実験終了後,提出期限以内にレポートの提出がない場合は,その実験の点数は0点とする.60点以上を合格とする。
4.中間試験および期末試験は実施しない(再試に実施しない).
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 2 | 後1 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 後2 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 後12 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 1 | 後12 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 後1 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 後3 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 後1,後3 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後1 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | 後8 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 2 | |
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 2 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。 | 2 | 後12 |