概要:
共有結合化合物の構造と化学反応性との関連の基礎的な概念を、酸塩基の考え方を用いて学ぶ。酸と塩基の概念をルイスの定義まで拡張し、配位結合の性質を理解し、錯化合物の性質と反応性を学習する。
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを併用し、授業内容を黒板に記載して、それらについて説明する。
理解力を深めるために、適宜演習を行う。
注意点:
すでに受講している関連科目(一般化学、分析化学、無機化学、有機化学)の基礎知識を必要とする。
中間試験(50%)と期末試験(50%)から評価する。再試験は必要に応じて行う。評価基準:60点以上を合格とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。 | 2 | |
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。 | 2 | |
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 2 | |
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。 | 2 | |
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。 | 2 | |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 2 | |
導関数の定義を理解している。 | 2 | |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 2 | |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 2 | |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 2 | |
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 2 | |
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 2 | |
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。 | 2 | |
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。 | 2 | |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。 | 2 | |
微積分の基本定理を理解している。 | 2 | |
定積分の基本的な計算ができる。 | 2 | |
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。 | 2 | |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。 | 2 | |
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。 | 2 | |
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。 | 2 | |
自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 原子のイオン化について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後9 |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 3 | 後1,後2,後9 |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 2 | 後1,後2,後9 |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | 後1,後2,後9 |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 2 | 後1 |
イオン結合について説明できる。 | 2 | 後1 |
イオン結合性物質の性質を説明できる。 | 2 | 後1 |
共有結合について説明できる。 | 2 | 後1 |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | 後1 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 2 | 後2,後9 |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | 後3 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | 後2,後9 |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | 後4 |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | 後4 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。 | 3 | 後3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | σ結合とπ結合について説明できる。 | 1 | 後1 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 3 | 後1 |
共鳴構造について説明できる。 | 3 | 後1,後6 |
無機化学 | イオン結合と共有結合について説明できる。 | 2 | 後1 |
基本的な化学結合の表し方として、電子配置をルイス構造で示すことができる。 | 2 | 後2,後10 |