概要:
有機化合物の化学構造,物理的・化学的性質を官能基の性質に分類し系統的に学習し,より専門的な有機化学を学ぶための基礎知識を養う.
授業の進め方・方法:
基本的な座学スタイルで授業を進める.分子の構造や名称等ある程度暗記もいたし方ないが.丸暗記に頼っていては理解は深まらない.有機反応の電子の流れ(有機電子論・有機反応機構)の基礎を体得し,高学年開講の応用科目につなげていく必要がある.有機化学は生物化学系・応用化学系必須の学問であるという認識を持ってほしい.授業で学んだ内容は,反復的に自学自習されることを推奨する.
注意点:
定期試験(中間試験40%+期末試験60%)で評価する.再試験は必要に応じて実施する.60点以上を修得とする.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
アルコール・フェノール(1)-アルコール・フェノールの命名法,合成法,性質- |
アルコール・フェノールの命名法,合成法,性質を理解する
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2週 |
アルコール・フェノール(2)-アルコール・フェノールの反応- |
アルコール・フェノールの反応(求核置換反応,脱離反応)について理解する
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3週 |
エーテルとエポキシド |
エーテル・エポキシドの名称,構造,反応性について理解する
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4週 |
カルボニル化合物(1)-アルデヒドとケトンの命名法,合成- |
アルデヒドとケトンの命名法,合成について理解する
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5週 |
カルボニル化合物(2)-アルデヒドとケトンの反応:求核付加反応(1)- |
求核付加反応について理科する
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6週 |
カルボニル化合物(3)-アルデヒドとケトンの反応:求核付加反応(2)- |
求核付加反応について理解する
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7週 |
カルボニル化合物(4)-ケト-エノール互変異性,カルボニル基のα炭素上での反応- |
ケト-エノール互変異性,カルボニル基のα炭素上での反応について理解する
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8週 |
中間まとめ |
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4thQ |
9週 |
カルボニル化合物(5)-カルボン酸とその誘導体の命名法,カルボン酸の構造と性質- |
カルボン酸とその誘導体の命名法,カルボン酸の構造と性質について理解する
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10週 |
カルボニル化合物(6)-カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応(1)- |
カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応について理解する
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11週 |
カルボニル化合物(7)-カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応(2)- |
カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応について理解する
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12週 |
カルボニル化合物(8)-カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応(3)- |
カルボン酸及びカルボン酸誘導体の合成と反応について理解する
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13週 |
アミン(1)-アミンの命名法,アミンの塩基性- |
アミンの命名法,アミンの塩基性について理解する
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14週 |
アミン(2)-アミンの合成と反応- |
アミンの命名法,アミンの合成と反応について理解する
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15週 |
有機化学総括 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 2 | |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 1 | |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 2 | |
共有結合について説明できる。 | 3 | |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 3 | |
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 3 | |
σ結合とπ結合について説明できる。 | 3 | |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 3 | |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 3 | |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 3 | |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 3 | |
共鳴構造について説明できる。 | 3 | |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 3 | |
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。 | 3 | |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 3 | |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 3 | |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 3 | |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 3 | |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 3 | |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 3 | |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 3 | |