情報化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報化学Ⅱ
科目番号 0290 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 前期;テキスト、教材等は使用しない。必要時に資料を配付する。授業の進行にあたり、フラッシュメモリなどの記憶媒体がある方が望ましい。後期;教科書、橋本健治編、ベーシック化学工学(化学同人)
担当教員 笈木 宏和,松山 清

到達目標

1.作図ソフト、化学式作成ソフトなどの化学・生物論文作成に必要なソフトを使用する能力の育成
2.与えられた課題を期限内に計画的に進め、課題としてまとめ上げる能力の育成
3.情報技術により専門技術に精通し、プレゼンテーションとして端的にまとめ、発表する能力の育成 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1作図ソフト、化学式作成ソフトなどの化学・生物論文作成に必要なソフトを使用し、説明できる。作図ソフト、化学式作成ソフトなどの化学・生物論文作成に必要なソフトを使用できる。作図ソフト、化学式作成ソフトなどの化学・生物論文作成に必要なソフトを使用できない。
評価項目2与えられた課題を期限内に計画的に進め、課題としてまとめ上げ、説明できる。与えられた課題を期限内に計画的に進め、課題としてまとめ上げることができる。与えられた課題を期限内に計画的に進め、課題としてまとめ上げることができない。
評価項目3情報技術により専門技術に精通し、プレゼンテーションとして端的にまとめ、発表、討議することができる。情報技術により専門技術に精通し、プレゼンテーションとして端的にまとめ、発表することができる。情報技術により専門技術に精通し、プレゼンテーションとして端的にまとめ、発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「化学」「生物」分野においても、研究の進行過程や成果発表等においてコンピュータが必要不可欠であることを認識させ、コンピュータを道具として使いこなせるようにする。
授業の進め方・方法:
前期:演習、各課題についてレポート提出システムを用いて書類を提出する。本授業内容は5年次の必修科目である卒業研究に深く絡んでくる。得られた結果をどのような形で論文という形にまとめ、プレゼンテーションの形で報告するかを系統的に学んでいく。
後期:化学工業におけるコンピュータの利用方法の概念について学習する。その後、Excelの機能を使いこなして具体的に化学装置の簡単な計算などの演習に取り組む。
注意点:
前期:テキスト、教材等は使用しない。必要時に資料を配付する。授業の進行にあたり、フラッシュメモリなどの記憶媒体がある方が望ましい。定期試験も行いますが、日頃の演習課題(プレゼンテーションを含む)が重視される科目となります(定期試験40点、レポート・発表60点)。
後期:授業中に課題として与えられたレポート(40%)、中間試験および定期試験(60%)により評価する。
60点以上を合格とする。成績が60点未満の者を対象に再試験を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の全体の概要を理解する
2週 化学構造式作成演習I(基本構造作成)  CS ChemDrawを用いた基本的な化学構造式作成の復習を行う
3週 化学構造式作成演習II(テンプレートを用いた構造作成) テンプレートを用いた構造作成ができるようになる
4週 作図ソフトを用いた演習I(GIMPによる画像修正) GIMPによる画像修正ができるようになる
5週 作図ソフトを用いた演習II(GIMPによる画像合成)  レイヤーを用いたGIMPによる画像合成ができるようになる
6週 VisualBasicの使用法 VisualBasicの基礎プログラムの作成ができるようになる
7週 パソコンのファイリング、バックアップについて
ソフトウェア、フリーソフトの利用法(講義) 
パソコンのファイリング、バックアップやソフトウェア、フリーソフトの利用法について、歴史も踏まえて理解できるようになる
8週 内容のまとめ 全体の総復習を行う
2ndQ
9週 Microsoft Wordを用いた要旨作成I(図書館を用いた化合物の検索)  書籍を用いた化合物検索、および内容のまとめをできるようになる
10週 Microsoft Wordを用いた要旨作成II(インターネットを用いた化合物の検索)  インターネットを用いた化合物検索、および内容のまとめをできるようになる
11週 Microsoft Wordを用いた要旨作成III(インターネットを用いた化合物の検索)  インターネットを用いた化合物検索、および内容のまとめをできるようになる
12週 Microsoft Powerpointを用いた論文発表演習(前回の課題のプレゼンテーション作成) Microsoft Powerpointを用いた前回の課題のプレゼンテーション作成ができるようになる
13週 Microsoft Powerpointを用いた論文発表演習(前回の課題のプレゼンテーション作成) Microsoft Powerpointを用いた前回の課題のプレゼンテーション作成ができるようになる
14週 Microsoft Powerpointを用いた論文発表演習(前回の課題のプレゼンテーション作成) Microsoft Powerpointを用いた前回の課題のプレゼンテーション作成ができるようになる
15週 前半のまとめ  全体の総復習を行う
16週
後期
3rdQ
1週 化学工学におけるコンピュータに利用 化学工学におけるコンピュータの利用方法について説明できる
2週 単位と次元 SI単位系への変換ができる
3週 物質の流れと定常状態の物質収支 定常状態における物質収支が計算できる
4週 非定常状態の物質収支 非定常状態における物質収支が計算できる
5週 Excelを用いた代数計算 Excelを用いて物質収支計算ができる
6週 Excelを用いた方程式の解法 Excelの機能(ソルバー、ゴールシーク、VBA)を用いて方程式を解くことができる
7週 Excelを用いた方程式の解法演習 Excelを用いて連立方程式を解くことができる
8週 中間まとめ 中間試験として与えられた計算問題を解くことができる
4thQ
9週 化学装置の設計におけるコンピュータの利用 化学プラントの設計におけるコンピュータの利用方法について説明できる
10週 物質分離の基礎 物質分離の基本原理について説明できる
11週 蒸留および抽出操作における数値計算 蒸留および抽出操作における数値計算ができる
12週 吸着操作における数値計算 吸着操作における数値計算ができる
13週 撹拌操作における数値計算 撹拌操作における数値計算ができる
14週 ろ過操作における数値計算 ろ過操作における数値計算ができる
15週 充填層と流動層における数値計算 充填層および流動層における数値計算ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。1
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前7
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2前7
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。3前10,後15
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。2前7
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。3前7
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。4前7
数値計算の基礎が理解できる3後5
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。1後6,後7

評価割合

試験発表・相互評価演習態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合401050000100
基礎的能力1002000030
専門的能力20102000050
分野横断的能力1001000020