工業物理化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工業物理化学Ⅰ
科目番号 0380 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 基礎物理化学II-物質のエネルギー論ー、山内淳 著、サイエンス社。参考書: 基礎物理化学(上)、W. J. Moore 著、細谷治夫 湯田坂雅子 訳、東京化学同人。ムーア基礎物理化学問題の解き方、佐藤恒夫他著、東京化学同人
担当教員 石井 努

到達目標

1.化学現象・物理現象を理解するために必要な熱力学の基礎式及び理論式を理解する。
2.エントロピー変化より、物理平衡・化学平衡の方向性を予想できる。
3.自由エネルギー変化変化より、物理平衡・化学平衡の方向性を予想できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1熱力学の基礎式及び論式を誘導し、理解する熱力学の基礎式及び論式を理解している熱力学の基礎式及び論式を理解していない
評価項目2エントロピーを理解し、計算したエントロピー変化より物理平衡・化学平衡の方向性を予想できるエントロピーを理解し、エントロピー変化を計算できるエントロピーを理解できない。エントロピー変化を計算できない
評価項目3自由エネルギーを理解し、計算した自由エネルギー変化より、物理平衡・化学平衡の方向性を予想できる。自由エネルギーを理解し、自由エネルギー変化を計算できる自由エネルギーを理解できない。自由エネルギー変化を計算できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
工学の基礎として、物質の性質、変化、化学反応及びエネルギーに関する物理化学的な基礎理論である「熱力学の法則、物理平衡、及び化学平衡」を学習することを目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを併用し、授業内容を白板に記載して、それらについて説明する。
理解力を深めるために、適宜演習を行う。
注意点:
すでに受講している関連科目(基礎化学、物理化学)の基礎知識を必要とする。
中間試験(50%)と期末試験(50%)から評価する。再試験は必要に応じて行う。評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 熱力学の第2法則とエントロピー 熱力学の第2法則とエントロピーを知る
2週 温度・体積・圧力変化とエントロピー 温度・体積・圧力変化でのエントロピー変化を理解する
3週 相転移のエントロピー変化 相転移のエントロピー変化を理解する
4週 混合のエントロピー変化 混合のエントロピー変化を理解する
5週 熱機関とカルノーサイクル 熱機関とカルノーサイクルを理解する
6週 熱力学の第3法則 熱力学の第3法則を知る
7週 化学反応のエントロピー変化 化学反応のエントロピー変化を計算できる
8週 中間まとめ 上記の内容の理解度を確認し、後半の授業に繋げる
4thQ
9週 自由エネルギー:ギブズとヘルムホルツの自由エネルギー ギブズとヘルムホルツの自由エネルギーを知る
10週 自由エネルギーの温度変化と圧力変化:ギブズーヘルムホルツの式 自由エネルギーの温度変化と圧力変化を理解し、ギブズーヘルムホルツの式で自由エネルギー変化を計算できる
11週 化学反応の自由エネルギー変化 化学反応の自由エネルギー変化を計算できる
12週 平衡定数とギブズの自由エネルギー 平衡定数とギブズの自由エネルギーの関係を理解する
13週 平衡定数の温度変化と圧力変化:ファントホッフの式 平衡定数の温度変化と圧力変化を理解し、ファントホッフの式で平衡定数を計算できる
14週 化学ポテンシャル 化学ポテンシャルを理解する
15週 全体まとめ エントロピーと自由エネルギーを中心とた熱力学法則の理解度を確認する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力400000040
分野横断的能力100000010