情報処理演習

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報処理演習
科目番号 0382 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 テキスト,教材等は使用しない。必要時に資料を配布する。データとアプリケーション(フリー)を保存するために,Readyboost対応のUSBディスク(4GB以上の容量が望ましい)を,各自用意すること。
担当教員 中島 めぐみ

到達目標

1.エクセルを使ったデータ処理の習得
2.フォトショップを使ったデジタルデータの処理の習得
3.ワードを使った報告書作成能力の習得
4.インターネットを使ったデータ収集の習得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エクセルを使った迅速で高度なデータ処理ができ,連解してワードを使った報告書作成ができる マニュアルを参照しつつエクセルを使ったデータ処理ができ,連解してワードを使った報告書作成ができるエクセルを使ったデータ処理がおこなえず,連携してワードを使った報告書作成ができない
評価項目2フォトショップを使ったデジタルデータの迅速で高度な処理ができるマニュアルを参照しつつフォトショップを使ったデジタルデータの処理ができるフォトショップを使ったデジタルデータの処理ができない
評価項目3インターネットを使った迅速で高度なデータ収集ができるインターネットを使ったデータ収集ができるインターネットを使った迅速で高度なデータ収集ができない

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験データをいかに説得力のあるプレゼンテーションにつなげていくかは,実践的技術者にとって必要不可欠な能力です。本演習では,実験データーをパソコンを使って迅速に処理加工し,説得力のある報告書に使えるグラフ(表,写真)を作成する方法について学習することを目的とします。
また,研究開発や製造を進めていく上において,必要なデータ収集は精度よく迅速におこなう必要があります。本演習では,ICTを活用したデータ収集の方法を習得することを目的とします。
授業の進め方・方法:
授業形式は,液晶プロジェクターで操作法を例示しながら,実際に学生が操作していく方法をとります。説明は,できるだけ丁寧にクリアーにしますが,十分に習得していくためには,学生諸君のPC操作にたいする集中力もまた必要不可欠です。授業では,有用なショートカットや有用な操作方法についても多く解説します。この授業を通して,受講者全員が実践的技術者に要求される実験データ処理能力を身につけることを期待しています。
注意点:
なお,各授業の演習課題は,レポート提出システムを使って提出してもらいますので,IDとパスワードを忘れないように準備しておいてください。
定期試験(50%)と演習レポート(50%)
再試験は行わない。
評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 OSとアプリケーション OSとアプリケーションの種類と機能を知る
2週 実験データ処理(表計算の方法,Excel) 表計算の式が記入できる
3週 実験データ処理(内部関数の使い方,Excel) 内部関数が利用できる
4週 実験データ処理(グラフ化の方法,Excel) グラフ化して,形式を整えることができる
5週 実験データ処理(最小自乗法の使い方,Excel) 回帰分析ができる
6週 実験データ処理(まとめ,Excel) エクセルを用いてデータ整理ができる
7週 Excel総合演習 Excelを高度に使うことができる
8週 報告書作成(段落の形式,段組) 段落の形式,段組が設定できる
2ndQ
9週 報告書作成(Wordへの表の貼り付け) Wordへの表の貼り付けができる
10週 報告書作成(Wordへのグラフの貼り付け) Wordへのグラフの貼り付けができる
11週 報告書作成(Wordへの写真の貼り付け) Wordへの写真の貼り付けができる
12週 報告書作成(まとめ,Word) Wordを高度に使うことができる
13週 学会要旨作成(Word) Wordにより段組の入った学会要旨を作成できる
14週 ドキュメントの整理(OneNote) OneNoteにより,Officeデータを整理できる
15週 ExcelとWordの連携実習 ExcelとWordで相互にデータをやり取りできる
16週
後期
3rdQ
1週 画像ファイルの種類と容量と解像度(JPEG,BMP,PNC,TIFF,GIF,PICY) JPEG,BMP,PNC,TIFF,GIF,PICYなどの画像データ形式の違いを知る
2週 GIMP操作(画像の切り抜き,レベル補正,トーンカーブ) 画像の切り抜き,レベル補正,トーンカーブができる
3週 GIMP操作(一部を明るく,色の変更,ピンボケ修正,手振れ補正,ごみの消去) 一部を明るく,色の変更,ピンボケ修正,手振れ補正,ごみの消去ができる
4週 GIMP操作(印象を柔らかく,鮮やかにする,赤目修正,景ぼかし) 印象を柔らかく,鮮やかにする,赤目修正,景ぼかしができる
5週 GIMP操作(躍動感のある画像にする,デジカメ写真修正) 躍動感のある画像にする,デジカメ写真修正(赤目修正)ができる
6週 GIMP操作(画像の合成,文字を入力,フレーム作成,イラスト風に加工) 画像の合成,文字を入力,フレーム作成,イラスト風に加工ができる
7週 GIMPとパワーポイントの連携演習 GIMPで修整した写真をパワーポイントに貼り付けることができる
8週 特許電子図書館の検索実習 IPDLを使った検索できる
4thQ
9週 エルゼビア(ScienceDirectの検索) ScienceDirectの検索ができる
10週 ネイチャー,サイエンス,ワイレイ,エルゼビアの検索 商業雑誌のサイトで検索ができる
11週 トピック(FRET,GFP,Anionic addition polymerization,iPS cell,PCPなど)を用いた文献検索 トピックのキーワードにより文献検索ができる
12週 Protein Data Bankによるタンパク構造検索 PDBでタンパク質を検索し,PDBデータをダウンロードできる
13週 NCBI-BLASTによる核酸配列検索 NCBI-BLASTによる核酸配列検索ができる
14週 BioEditを使ったDNA配列操作,翻訳 BioEditを使ったDNA配列操作ができる
15週 総合演習 上記学習内容を連携して使うことができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。4
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。3
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。4
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。4
数値計算の基礎が理解できる3
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。3
データの型とデータ構造が理解できる3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力500000050
専門的能力000002525
分野横断的能力000002525