到達目標
1.エクセルを使ったデータ処理の習得
2.フォトショップを使ったデジタルデータの処理の習得
3.ワードを使った報告書作成能力の習得
4.インターネットを使ったデータ収集の習得
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | エクセルを使った迅速で高度なデータ処理ができ,連解してワードを使った報告書作成ができる
| マニュアルを参照しつつエクセルを使ったデータ処理ができ,連解してワードを使った報告書作成ができる | エクセルを使ったデータ処理がおこなえず,連携してワードを使った報告書作成ができない |
評価項目2 | フォトショップを使ったデジタルデータの迅速で高度な処理ができる | マニュアルを参照しつつフォトショップを使ったデジタルデータの処理ができる | フォトショップを使ったデジタルデータの処理ができない |
評価項目3 | インターネットを使った迅速で高度なデータ収集ができる | インターネットを使ったデータ収集ができる | インターネットを使った迅速で高度なデータ収集ができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
実験データをいかに説得力のあるプレゼンテーションにつなげていくかは,実践的技術者にとって必要不可欠な能力です。本演習では,実験データーをパソコンを使って迅速に処理加工し,説得力のある報告書に使えるグラフ(表,写真)を作成する方法について学習することを目的とします。
また,研究開発や製造を進めていく上において,必要なデータ収集は精度よく迅速におこなう必要があります。本演習では,ICTを活用したデータ収集の方法を習得することを目的とします。
授業の進め方・方法:
授業形式は,液晶プロジェクターで操作法を例示しながら,実際に学生が操作していく方法をとります。説明は,できるだけ丁寧にクリアーにしますが,十分に習得していくためには,学生諸君のPC操作にたいする集中力もまた必要不可欠です。授業では,有用なショートカットや有用な操作方法についても多く解説します。この授業を通して,受講者全員が実践的技術者に要求される実験データ処理能力を身につけることを期待しています。
注意点:
なお,各授業の演習課題は,レポート提出システムを使って提出してもらいますので,IDとパスワードを忘れないように準備しておいてください。
定期試験(50%)と演習レポート(50%)
再試験は行わない。
評価基準:60点以上を合格とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
OSとアプリケーション |
OSとアプリケーションの種類と機能を知る
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2週 |
実験データ処理(表計算の方法,Excel) |
表計算の式が記入できる
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3週 |
実験データ処理(内部関数の使い方,Excel) |
内部関数が利用できる
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4週 |
実験データ処理(グラフ化の方法,Excel) |
グラフ化して,形式を整えることができる
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5週 |
実験データ処理(最小自乗法の使い方,Excel) |
回帰分析ができる
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6週 |
実験データ処理(まとめ,Excel) |
エクセルを用いてデータ整理ができる
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7週 |
Excel総合演習 |
Excelを高度に使うことができる
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8週 |
報告書作成(段落の形式,段組) |
段落の形式,段組が設定できる
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2ndQ |
9週 |
報告書作成(Wordへの表の貼り付け) |
Wordへの表の貼り付けができる
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10週 |
報告書作成(Wordへのグラフの貼り付け) |
Wordへのグラフの貼り付けができる
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11週 |
報告書作成(Wordへの写真の貼り付け) |
Wordへの写真の貼り付けができる
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12週 |
報告書作成(まとめ,Word) |
Wordを高度に使うことができる
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13週 |
学会要旨作成(Word) |
Wordにより段組の入った学会要旨を作成できる
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14週 |
ドキュメントの整理(OneNote) |
OneNoteにより,Officeデータを整理できる
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15週 |
ExcelとWordの連携実習 |
ExcelとWordで相互にデータをやり取りできる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
画像ファイルの種類と容量と解像度(JPEG,BMP,PNC,TIFF,GIF,PICY) |
JPEG,BMP,PNC,TIFF,GIF,PICYなどの画像データ形式の違いを知る
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2週 |
GIMP操作(画像の切り抜き,レベル補正,トーンカーブ) |
画像の切り抜き,レベル補正,トーンカーブができる
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3週 |
GIMP操作(一部を明るく,色の変更,ピンボケ修正,手振れ補正,ごみの消去) |
一部を明るく,色の変更,ピンボケ修正,手振れ補正,ごみの消去ができる
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4週 |
GIMP操作(印象を柔らかく,鮮やかにする,赤目修正,景ぼかし) |
印象を柔らかく,鮮やかにする,赤目修正,景ぼかしができる
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5週 |
GIMP操作(躍動感のある画像にする,デジカメ写真修正) |
躍動感のある画像にする,デジカメ写真修正(赤目修正)ができる
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6週 |
GIMP操作(画像の合成,文字を入力,フレーム作成,イラスト風に加工) |
画像の合成,文字を入力,フレーム作成,イラスト風に加工ができる
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7週 |
GIMPとパワーポイントの連携演習 |
GIMPで修整した写真をパワーポイントに貼り付けることができる
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8週 |
特許電子図書館の検索実習 |
IPDLを使った検索できる
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4thQ |
9週 |
エルゼビア(ScienceDirectの検索) |
ScienceDirectの検索ができる
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10週 |
ネイチャー,サイエンス,ワイレイ,エルゼビアの検索 |
商業雑誌のサイトで検索ができる
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11週 |
トピック(FRET,GFP,Anionic addition polymerization,iPS cell,PCPなど)を用いた文献検索 |
トピックのキーワードにより文献検索ができる
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12週 |
Protein Data Bankによるタンパク構造検索 |
PDBでタンパク質を検索し,PDBデータをダウンロードできる
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13週 |
NCBI-BLASTによる核酸配列検索 |
NCBI-BLASTによる核酸配列検索ができる
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14週 |
BioEditを使ったDNA配列操作,翻訳 |
BioEditを使ったDNA配列操作ができる
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15週 |
総合演習 |
上記学習内容を連携して使うことができる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。 | 4 | |
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。 | 3 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。 | 4 | |
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。 | 4 | |
数値計算の基礎が理解できる | 3 | |
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。 | 3 | |
データの型とデータ構造が理解できる | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 25 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 25 |