概要:
「西欧」のイメージは近代化や合理的思考などと結び付けられることが多いが、この授業では、近代化をもたらした「西欧的」考え方や態度とはどのようなものであるかを、著名な文献を参照しながら考察する。また、近代化を牽引してきた西欧という側面だけでなく、近代化後の問題に直面し対処しようとしている一面についても紹介する。
授業の進め方・方法:
・授業では毎回テーマに沿った資料を配布し、それを参考にしながら進める。
・講義では資料の解説のほか補足説明もするので、各自で講義内容をノートに記録すること。試験時には配布資料と自筆ノートを持込み可とする。
・出席確認を兼ねて、毎回最後にその日の授業内容に関連した質問を出し、それに対する各自の回答を提出してもらう。回答は内容と表現の2点を評価し、成績の一部とする。
注意点:
評価基準:60点以上を合格とする。(配分:定期試験70%、提出物30%)再試は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
イントロダクション: 「西欧文化」のイメージ |
自分がこれまでに抱いてきた「西欧文化」のイメージを確認する。
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2週 |
欧米人の動物観:動物愛護運動の主張 |
他の受講者が持っている「西欧文化」のイメージを参照する。欧米の動物愛護運動が何を主張しているかを知る。
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3週 |
「動物の福祉」・「動物の権利」という考え |
「動物の福祉」・と「動物の権利」いう考え方を参考に、「福祉」・「権利」の意味を考える。
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4週 |
動物との関係の変化と動物観の変遷 |
過去のイギリスで動物に対する考え方がどのように変化し、その背景にどのような社会的変化があったかを理解する。
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5週 |
西欧的自然観・人間観 |
動物を含めた自然界に対する西欧人の態度について特徴的な要素を理解する。
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6週 |
マナーの発達と文明化 |
西欧における「文明化された」礼儀作法の生成過程を概観する。
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7週 |
近代国家と精神性 |
罪人に与えられる刑罰が、人間の精神に働きかける方法に変化したことを知る。
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8週 |
市場経済の発達:工業化と経済システムの変化(1) |
西欧で発達した近代的な市場経済の特徴を知る。
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4thQ |
9週 |
市場経済の発達:工業化と経済システムの変化(2) |
「自由な個人」の創出と経済発展の関係を理解する。
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10週 |
個人主義と理性 |
キリスト教思想において「理性」が重要な要素であることを理解する。
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11週 |
「勤勉な現代人」を作ったもの |
西欧人の勤勉さの底流には「合理主義」があるという学説を知る。
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12週 |
チャリティーと隣人愛 |
キリスト教的「隣人愛」の考え方を知り、相互扶助・社会保障につながる経緯を概観する。
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13週 |
消費者意識 |
近年の消費者運動の主張が「個人の権利と責任」に対する考えを反映していることを理解する。
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14週 |
近代化の余波:価値観の変化 |
近代化以後の西欧人の問題意識を知る。
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15週 |
まとめ |
授業で紹介した西欧文化の要素を再度確認する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 1 | |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 2 | |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 2 | |
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 2 | |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 1 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 2 | |
公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 1 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 2 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 1 | |
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 1 | |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 2 | |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 1 | |
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。 | 1 | |