国語Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語Ⅰ
科目番号 1095 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 生物応用化学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:2
教科書/教材 教科書 北原保雄監修「精選 国語総合 改訂版」(大修館書店)。参考図書 国語辞典、古語辞典、漢和辞典
担当教員 楢崎 洋一郎,小林 美恵子

到達目標

1文章を的確に読み取り、ありありと感受し、自分なりの判断を持つことができる。
2相手を意識して、自分の考え、思い、感じることを適切に表現し、伝達できる。
3日本語を多面的に理解し、日本語への関心を深め、進んで読書することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品を正確に豊かに読み味わえる文学作品を正確に読解できる文学作品を正確に度読解できない
評価項目2自身の理解を適切に表現し、伝達できる自身の理解を表現し、伝達できる自身の理解を表現し、伝達できない
評価項目3日本語への関心を深め、自発的・意欲的な読書姿勢が身についている日本語に関心を持ち、自発的な読書の姿勢がみられる日本語に関心が持てず、自発的な読書姿勢が見られない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語で書かれた文章(現代文、古文、漢文)を的確に読み、感受し、判断して、よりよく思索するための基本的な日本語力を培うとともに、相手を意識して、自分の考え、思い、感じることを適切に表現・伝達できる能力の伸張を目指す。あわせて、言語としての日本語の性格を理解し、ことばによる表現・理解とは何か、についての認識を深め、進んで読書する態度を培う。
授業の進め方・方法:
・前期は週2回、後期は週1回の授業だが、現代文編と古典編を交互に実施する場合には、現代文2:古典1の比率を目安とする。
・本文を予め読んで授業を受けるということを習慣化してほしい。教科書の文章は日本語としても優れており、声に出して読むことを勧める。古文や漢文は、暗誦するまでに読み込んでほしい。
・授業の発展として、問題意識を持って読書に励み、また自分の考えや思いを文章に書いてみるという習慣を早く身につけてほしい。
注意点:
中間試験40%、期末試験40%、課題等20%を目安として評価する。60点以上を合格とする。必要に応じて再試験を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代文編 評論一「まずは形から」ほか
古文編 古文入門「ねずみの婿とり」ほか
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/古文の基礎知識を確認し、説話からいにしえの庶民文化を理解する。
2週 現代文編 評論一「まずは形から」ほか
古文編 古文入門「ねずみの婿とり」ほか
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/古文の基礎知識を確認し、説話からいにしえの庶民文化を理解する。
3週 現代文編 小説一「羅生門」ほか    
古文編 徒然草・竹取物語・伊勢物語
人物の心理の移り変わりを詳細に読み取り、社会状況と人生観のかかわりについても考察する。/随筆・物語から古代の人々の営みを知り、物語が構成の文学に与えた影響についても考察する。
4週 現代文編 小説一「羅生門」ほか    
古文編 徒然草・竹取物語・伊勢物語
人物の心理の移り変わりを詳細に読み取り、社会状況と人生観のかかわりについても考察する。/随筆・物語から古代の人々の営みを知り、物語が構成の文学に与えた影響についても考察する。
5週 現代文編 小説一「羅生門」ほか  
古文編 徒然草・竹取物語・伊勢物語
人物の心理の移り変わりを詳細に読み取り、社会状況と人生観のかかわりについても考察する。/随筆・物語から古代の人々の営みを知り、物語が構成の文学に与えた影響についても考察する。
6週 現代文編 評論二「自然と人間の関係をとおして考える」ほか  漢文編 漢文入門 「漢文とは」 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/漢文の基礎知識を確認し、各作品を正確に読みこなす力をつける。
7週 現代文編 評論二「自然と人間の関係をとおして考える」ほか  漢文編 漢文入門 「漢文とは」 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/漢文の基礎知識を確認し、各作品を正確に読みこなす力をつける。
8週 現代文編 小説二「セメント樽の中の手紙」ほか 
漢文編 故事成語「漁夫之利」ほか
労働者と資本家、その対立の中から生まれたプロレタリア文学とはどのようなものか、文学による社会運動とは何かを考える。/エピソードの一つ一つを理解し、そこから導き出された格言の意味を味わう。
2ndQ
9週 現代文編 小説二「セメント樽の中の手紙」ほか 
漢文編 故事成語「漁夫之利」ほか
労働者と資本家、その対立の中から生まれたプロレタリア文学とはどのようなものか、文学による社会運動とは何かを考える。/エピソードの一つ一つを理解し、そこから導き出された格言の意味を味わう。
10週 現代文編 小説二「セメント樽の中の手紙」ほか
漢文編 唐代の詩 「春望」ほか
労働者と資本家、その対立の中から生まれたプロレタリア文学とはどのようなものか、文学による社会運動とは何かを考える。/エピソードの一つ一つを理解し、そこから導き出された格言の意味を味わう。
11週 現代文編 評論三「空気を読む」ほか 
古文編 和歌・平家物語・土佐日記・奥の細道
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/和歌の修辞法に精通し、また軍記物語・日記文学・紀行文など、様々な文学形式を味わう。
12週 現代文編 評論三「空気を読む」ほか
古文編 和歌・平家物語・土佐日記・奥の細道
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/和歌の修辞法に精通し、また軍記物語・日記文学・紀行文など、様々な文学形式を味わう。
13週 現代文編 評論三「空気を読む」ほか
古文編 和歌・平家物語・土佐日記・奥の細道
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/和歌の修辞法に精通し、また軍記物語・日記文学・紀行文など、様々な文学形式を味わう。
14週 現代文編 詩「甃のうへ」ほか
漢文編 唐代の物語 「人面桃花」
密度の高い詩歌の言葉を十分に味わう。音読によって調べの美しさを鑑賞する力をつける。/漢文は、中国小説独特のファンタジーの世界を楽しみ、中国文化への理解を深める。
15週 現代文編 詩「甃のうへ」ほか
漢文編 唐代の物語 「人面桃花」
密度の高い詩歌の言葉を十分に味わう。音読によって調べの美しさを鑑賞する力をつける。/漢文は、中国小説独特のファンタジーの世界を楽しみ、中国文化への理解を深める。
16週
後期
3rdQ
1週 現代文編 評論四「方言コスプレ」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
2週 現代文編 評論四「方言コスプレ」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
3週 現代文編 評論四「方言コスプレ」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
4週 現代文編 小説三「友よ」ほか 小説から戦争経験者の痛みを読み取り、そこから戦争の現実と平和の大切さを考える糸口をつかむ。
5週 現代文編 小説三「友よ」ほか 小説から戦争経験者の痛みを読み取り、そこから戦争の現実と平和の大切さを考える糸口をつかむ。
6週 現代文編 小説三「友よ」ほか 小説から戦争経験者の痛みを読み取り、そこから戦争の現実と平和の大切さを考える糸口をつかむ。
7週 現代文編 短歌・俳句「いちはつの花」ほか 短歌・俳句を鑑賞する上で必要な基本事項を確認し、正確かつ豊かに内容を読み味わえる力を身につける。
8週 現代文編 短歌・俳句「いちはつの花」ほか 短歌・俳句を鑑賞する上で必要な基本事項を確認し、正確かつ豊かに内容を読み味わえる力を身につける。
4thQ
9週 現代文編 短歌・俳句「いちはつの花」ほか 短歌・俳句を鑑賞する上で必要な基本事項を確認し、正確かつ豊かに内容を読み味わえる力を身につける。
10週 現代文編 評論五「技術としての「教養」」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
11週 現代文編 評論五「技術としての「教養」」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
12週 現代文編 評論五「技術としての「教養」」ほか 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
13週 現代文編 言語活動「意見文を書く」ほか
テーマに対する自分の意見を持ち、対抗意見を受け入れつつ、根拠を示しながら持論の正しさを主張できる力を備える。
14週 現代文編 言語活動「通信文を書く」ほか
書簡・メールなど、社会活動で必要とされる筆記式の通信手段の形式・マナーに慣れる。
15週 現代文編 言語活動「レポートを書く」ほか
テーマに関する文献調査・実地調査等を通して、確かな情報を収集し、そこから考察した内容をまとめる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。1前12,後10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力300000030
分野横断的能力300000030