概要:
現代のエレクトロニクス産業の基盤をなす機能性材料の電気的・光学的特性を理解するためには、マクロ的組織の特徴を学習するだけでなく、原子・分子配列や電子・フォノン等の結晶中における挙動についての専門的知識を養わなければならない。本講義では、電気・電子材料ならびに半導体・誘電体に関する固体物性について学習する。
授業の進め方・方法:
プリントを適宜配布しながら講義を実施する。
途中レポート提出を課す場合がある。他の学生に迷惑がかかるような学習態度が見られる場合は途中退席を命じる。講義において不明な点は授業の妨げにならない程度でその都度質問に応じる。講義内容は材料物性Ⅰの基礎知識を十分身につけていないとついていけなくなるので、受講以前に材料物性学Ⅰを復習しておくことを推奨する。課題遂行状況に応じて中間試験実施の有無を決定する。
関連科目 材料物性学Ⅰ オフィスアワー:電子メール等によって事前に日時を打ち合わせること。
注意点:
到達目標に記載した項目の基礎的な内容と理解度とその活用度を評価基準とする。
成績評価は中間試験50%、期末試験50%とし、中間試験を実施しなかった場合は期末試験100%とし、60点以上を合格とする。
不合格者については再試験を実施する。授業進行に応じて演習問題を実施するので、必ず提出すること(提出なき場合は減点の対象とする)。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 材料物性 | 結晶系の種類、14種のブラベー格子について説明できる。 | 4 | 前1,前7 |
ミラー指数を用いて格子方位と格子面を記述できる。 | 4 | 前1,前7 |
量子力学的観点から電気伝導などの現象を説明できる。 | 4 | 前2,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後7,後14,後15 |
不純物半導体のエネルギーバンドと不純物準位を描き、伝導機構について説明できる。 | 4 | 前2,前3,前7,前8,前9,前10,前11,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |
無機材料 | 結晶の充填構造・充填率・イオン半径比などの基本的な計算ができる。 | 4 | 前1 |