電気・電子工学概論

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気・電子工学概論
科目番号 0139 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:佐藤義雄 ほか 著『生産システム技術』、実教出版。副教材:実教出版編修部 編『(新課程)生産システム技術演習ノート』、実教出版。
担当教員 ウリントヤ

到達目標

1.電気・磁気、半導体の基本的なはたらきが理解できる。
2.基本的な電気回路や電子回路のはたらきが理解できる。
3.電気・電子工学を応用した機器・設備のしくみが理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気・磁気、半導体の基本的なはたらきが理解でき、その知識を活用できる。 電気・磁気、半導体の基本的なはたらきが理解できる。 電気・磁気、半導体の基本的なはたらきが理解できない。
評価項目2基本的な電気回路や電子回路のはたらきが理解でき、それの解析ができる。 基本的な電気回路や電子回路のはたらきが理解できる。基本的な電気回路や電子回路のはたらきが理解できない。
評価項目3.電気・電子工学を応用した機器・設備のしくみが理解でき、正しく取り扱える。電気・電子工学を応用した機器・設備のしくみが理解できる。電気・電子工学を応用した機器・設備のしくみが理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気・電子工学は、現代の日常生活や工業生産のあらゆるところで不可欠な技術となっている。
本科目では、電気・電子回路を中心に、生産技術の理解に必要な電気・電子工学の基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書の流れに沿って、適宜配布資料や副教材を利用しながら講義する。基本的なやさしい内容のみを取り扱うので、授業中に理解するよう心がけ、また、副教材を活用した自学自習により、着実に理解を深めてほしい。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流と交流 直流と交流の概念を理解できる。
2週 電位・電圧・起電力とオームの法則 電位・電圧・起電力とオームの法則を理解できる。
3週 電圧降下と電池の内部抵抗 電圧降下と電池の内部抵抗ついて理解でき、関連の回路解析ができる。
4週 抵抗の直列・並列接続とブリッジ回路 抵抗の直列・並列接続とブリッジ回路の動作原理を理解する。
5週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則を理解し、回路解析に応用できる。
6週 抵抗の性質 抵抗の性質について学び、使い分けができる。
7週 電流の熱作用と電力 電流の熱作用と電力ついて理解し、応用できる。
8週 電流の化学作用と電池 電流の化学作用と電池の仕組みを理解できる。
2ndQ
9週 電流と磁気 電流と磁気の関係を理解する。
10週 磁気作用と発電機・電動機 磁気作用と発電機・電動機の原理を理解する。
11週 静電気とコンデンサ 静電気とコンデンサの仕組みを理解する。
12週 交流の基本的取り扱い 交流の基本的取り扱い方法を身につける。
13週 交流回路 交流回路の特徴を理解できる。
14週 インピーダンス インピーダンスの定義を理解し、回路解析に応用できる。
15週 共振回路 共振回路の特徴、特性役割について理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 交流電力と力率 交流電力と力率の概念を理解し、それらの関係がわかる。
2週 三相交流 三相交流の回路構造や特徴について理解できる。
3週 三相誘導電動機 三相誘導電動機の動作原理を理解する。
4週 電力供給システム 電力供給システムの概要を理解できる。
5週 電気設備とその安全確保 電気設備とその安全確保についての基礎知識を身につける。
6週 半導体 半導体の特徴や種類について学ぶ。
7週 pn接合とダイオード pn接合とダイオードについて、動作原理を理解する。
8週 トランジスタ トランジスタの基本構想、入出力特性を理解できる。
4thQ
9週 直流増幅回路とスイッチ動作 直流増幅回路とスイッチ動作の原理を理解でき、回路解析ができる。
10週 バイアス回路と交流増幅回路 バイアス回路と交流増幅回路の関係を理解し、解析ができる。
11週 FETとその他の半導体素子 FETやとその他の半導体素子の特徴や種類について習得する。
12週 発振回路 発振回路の原理や構造について理解し、発振周波数と回路素子の関係がわかる。
13週 電源回路 電源回路の構成について学び、それぞれの役割を理解する。
14週 アナログICとオペアンプ アナログICとオペアンプの特徴、動作原理を理解する。
15週 ディジタルICと論理回路 ディジタルICと論理回路の特徴、動作原理を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。1
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。2
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力800002000
分野横断的能力0000000