応用物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用物理Ⅱ
科目番号 0304 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 物理 (啓林館) 問題集: センサー物理I II (啓林館)
担当教員 大槻 かおり

到達目標

1. 電気・磁気についての基礎的な物理法則を理解する。
2. 具体的な電気・磁気に関する問題を解くことができる。
3. 身の回りの現象との関係を電磁気学的に理解できる。
4. 電磁気学の知識を日常生活に生かす技術と態度を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電磁気学の基礎・仕組みを学び、材料の物性において重要な電気・磁気についての考え方を理解する。物理学的視点から、物事を観察・分析できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式で進める。理解を深めるために適宜演習や実験を行い、レポート課題を課す。授業の進行は基本的に教科書に従うが、より高度な内容を適宜盛り込む。
物理学は、講義を聴くだけでは理解しにくいため、自ら考え自ら手を動かすことが必要となる。身近な現象や日常的に使っている機器の原理を知ることも理解につながるため、身の回りの現象に興味を持ち観察することも重要である。
注意点:
点数配分は前期中間、前期期末、後期中間、後期期末でそれぞれ25%とする。60点以上を合格点とする。
再試験は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電荷と静電気力 静電気について理解する
2週 静電誘導・誘電分極 静電誘導、誘電分極が起こることを実験で確認し、理解する
3週 場の考え方 電界について理解する
4週 電界とクーロンの法則 クーロンの法則をたて、問題を解くことができる
5週 電気力線とガウスの法則 ガウスの法則について理解する
6週 電位 点電荷の作る電位を求めることができる
7週 コンデンサと誘電体 コンデンサについて理解する
8週 コンデンサに蓄えられるエネルギー コンデンサに蓄えられるエネルギーを求めることができる
2ndQ
9週 直流電流 電流について説明することができる
10週 抵抗とオームの法則 オームの法則を説明し、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる
11週 電力・ジュール熱 抵抗で発生するジュール熱を求めることができる
12週 直流回路 合成抵抗を求めることができる
13週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの方程式を立て、問題を解くことができる
14週 電流・電圧・抵抗の測定方法 内部抵抗について理解する
15週 過渡現象・半導体 半導体の仕組みについて理解する
16週
後期
3rdQ
1週 磁気力 磁石に働く力について説明できる
2週 磁界・磁力線 磁界、磁力線について説明できる
3週 電流がつくる磁界 直線電流の作る磁界を求めることができる
4週 電流が磁界から受ける力 直線電流が磁界から受ける力を求めることができる
5週 磁束密度と磁性体 磁束密度について説明できる
6週 ローレンツ力と粒子の運動 磁界中を運動する荷電粒子に働く力を示すことができる
7週 電磁誘導の法則 電磁誘導について理解する
8週 誘導起電力 自己誘導による起電力及びその向きを求めることができる
4thQ
9週 自己誘導と相互誘導 相互誘導による起電力とその向きを求めることができる
10週 コイルの特徴 コイルを含む直流回路について電流、電圧などを求めることができる
11週 交流の発生と電力 交流回路の位相のずれ、消費電力について理解する
12週 リアクタンスとフィルタ回路 コイル、コンデンサのリアクタンスを求めることができる
13週 電気振動 CwL回路の固有振動数を求めることができる
14週 共振回路 直列回路が共振回路となる条件を求めることができる
15週 電磁波 電磁波について説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。2前2
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。2前4
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。2前10,前12
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。2前12
ジュール熱や電力を求めることができる。2前11
人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。1
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。2
社会公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。2
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。2
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。1
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。1
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。1
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000