材料化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 材料化学Ⅱ
科目番号 1413 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:John McMurry, Eric Simanek著(伊東・児玉訳)有機化学概説 第6版 東京化学同人
担当教員 小袋 由貴

到達目標

1. 有機化合物の命名が出来る。
2. 簡単な有機化学反応が説明できる。
3. 代表的な有機化合物の性質が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有機化合物の命名ができ、それを活用できる。有機化合物の命名が出来る。有機化合物の命名ができない。
評価項目2簡単な有機化学反応が説明でき、かつ、応用することができる。簡単な有機化学反応が説明できる。簡単な有機化学反応が説明できない。
評価項目3代表的な有機化合物の性質が説明でき、活用できる。代表的な有機化合物の性質が説明できる。代表的な有機化合物の性質が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般化学系科目,基礎材料化学,材料化学Ⅰで学んだ学習内容を礎にして,特に有機化学について学習する。
また,付加価値の高い工業製品を製造していく上で必要な関連科目に通じる基礎的な内容について学習する。
授業の進め方・方法:
講義は、教科書に従って進める。
予習・復習を十分行うとともに、適宜、教科書の章末問題を自習すること。
1,2年生で学んだ化学Ⅰ,化学Ⅱおよび基礎材料化学とも深く関連しているので,必要に応じて再度見直しすること。
注意点:
定期試験100%(中間試験50%、期末試験50%)として評価し、年4回の試験の合計400点満点で240点以上を合格とする。
不合格者には、年間400点満点で160点以上のものに限り、年度末に再試験を1回のみ行う(再試験時の試験範囲は全範囲)。
また、再試験は、100点満点で60点以上のものを合格とするが、成績は60点として評価する。
※160点未満のものについては、再試験は一切行わないので注意すること。

評価基準:到達目標に記載した項目の基礎的な内容と理解度とその基本的活用度を評価基準とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 構造と結合:酸と塩基 化学結合の種類、混成軌道を理解する
2週 構造と結合:酸と塩基 酸と塩基の定義を説明できる
3週 有機化合物の性質:アルカンの命名法 官能基、異性体を理解し、IUPAC命名法に基づくアルカンの命名ができる
4週 有機化合物の性質:アルカンの性質 アルカンの性質を説明できる
5週 有機化合物の性質:アルカンの立体配座 アルカンの立体配座を説明できる
6週 有機反応の性質:アルケンとアルキンの命名法 アルケンとアルキンの命名ができる
7週 中間試験 これまでの内容を復習する
8週 アルケンとアルキンの反応:シストランス異性体 シスートランス異性体を説明できる
2ndQ
9週 アルケンとアルキンの反応:付加反応 反応機構を用いて、付加反応を説明できる
10週 アルケンとアルキンの反応:共鳴構造 共鳴構造を理解し、説明できる
11週 芳香族化合物:ベンゼン環 共鳴説に基づきベンゼンの構造を説明できる、芳香族化合物の命名ができる
12週 芳香族化合物:求電子置換反応 求電子置換反応を理解できる
13週 芳香族化合物:置換基効果 求電子置換反応における置換基効果を理解し、説明できる
14週 立体化学:分子の対掌性 分子の対掌性(キラリティー)を説明できる
15週 立体化学:鏡像異性体 鏡像異性体を説明できる
16週
後期
3rdQ
1週 ハロゲン化アルキル:SN1反応とSN2反応 求核置換反応の反応機構(SN1反応とSN2反応)を理解できる
2週 ハロゲン化アルキル:E1反応とE2反応 脱離反応の反応機構(E1反応とE2反応)を理解できる
3週 アルコール,フェノール,エーテル:命名法 アルコール,フェノール,エーテルの命名ができる
4週 アルコール,フェノール,エーテル:性質 アルコール,フェノール,エーテルの性質が説明できる
5週 アルデヒドとケトン:命名法 カルボニル化合物の性質を理解し、アルデヒドとケトンの命名ができる
6週 アルデヒドとケトン:求核付加反応 求核付加反応を理解できる
7週 アルデヒドとケトン:求核付加反応 求核付加反応の反応機構を説明できる
8週 中間試験 これまでの内容を復習する
4thQ
9週 カルボン酸とその誘導体:命名法 カルボン酸とその誘導体の命名ができる
10週 カルボン酸とその誘導体:カルボン酸の反応 求核アシル置換反応を説明できる
11週 カルボン酸とその誘導体:アミド化合物 アミド化合物を理解できる
12週 カルボニル化合物:α置換反応 α置換反応を理解し、反応機構を説明できる
13週 カルボニル化合物:縮合反応 アルドール縮合反応を説明できる
14週 アミン:命名法 アミンの命名ができる
15週 アミン:複素環アミン 複素環アミンを説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000