概要:
実践的技術者になるために、低学年から機械・工具・道具・計測器等の実際のモノに触れ、材料加工に関する基礎的な現象を体得・認識する。これを繰り返すことによって、材料加工関係の専門科目等を工学的、かつ工業的に考えることができるエンジニアとしてのセンスを身に付ける。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は、企業で機械部品材料の研究開発、熱処理・表面処理技術を担当していた教員により、その経験を活かして現場での技術の事例を含めた講義を行うものである。
授業の進め方・方法:
クラスの学生数を5グループに班割りし、図面を基に学習内容に記載のテーマごとに連続6回程度の加工実習を行い、指定した図面の部品を完成する。特に、安全教育、図面の見方、機械の取り扱い方、工具・道具の使い方、測定器の使い方、素材の特徴、加工工程、加工方法、加工条件等を学ぶ。
事前学習として動画、テキスト等により学習を指示する場合がある。その場合には、指定の学習を行うこと。
関連科目:基礎設計製図、材料工学設計製図工学、 塑性加工学、融体加工学
注意点:
点数配分:5テーマごとの実習に取り組む態度・整理整頓状況・課題(各10%)と5テーマごとに製作した部品の品質(各10%)
60点以上を合格とする。
再試は行わない。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | 前2 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 2 | 前1 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 後11 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 後11 |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 後7 |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | 後6 |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 4 | 前5 |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | 後7 |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | 後3 |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | 後4 |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | 後12 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | 後12 |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 2 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 2 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 2 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 1 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 1 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 1 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 1 | |
材料系分野【実験・実習能力】 | 材料系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し実践できる。 | 4 | 前1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し実践できる。 | 4 | 前1 |
レポートの書き方を理解し、作成できる。 | 4 | 前1 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し計測できる。 | 4 | 後11 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し計測できる。 | 4 | 後11 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削りなどの作業ができる。 | 4 | 後11 |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 2 | |
金属材料実験、機械的特性評価試験、化学実験、分析実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置および実験器具の取り扱い、実験結果の整理と考察ができる。 | 1 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭での説明またはプレゼンテーションができる。 | 1 | |
鋳造または溶接など金属加工の作業手順を理解し、基本作業ができる。 | 4 | 前8 |